知らないとヤバイ!年金の「基本中の基本」

若い人ほど「年金の重要性」をわかっていない

さて、ここまでで、読者の皆さんに気がついていただきたい点があります。それは、支給額の違いです。

国の年金とは「保険」だと考えるほうがしっくりくる

老齢年金は、払った保険料に比例します。前述したように、保険料の支払い期間1年あたり、約2万円の終身年金が目安です。10年保険料を支払うと2万円x10年で20万円の老齢年金。30年保険料を支払うと2万円x30年で60万円の老齢年金、このような形です。

一方、障害年金と遺族年金は払った保険料の額にかかわらず、等級あるいは支払い要件に該当すれば、老齢基礎年金満額、つまり国民年金保険料40年払った額と同じ金額をベースに、計算されるのです。

こう考えると、国の年金制度は「保険」だということが、よくわかります。予測不可能な障害や家族の死についてはより大きな支えとなりますし、受給開始時期がわかる老齢年金についてはそれなりに保険料の負担を強いる分、長生きという自分自身で決められない寿命については、個々が負担した保険料以上の保障を約束する。人によっては、多いか少ないかという議論はあるかもしれませんが、これだけの大きな「保険」は国だからこその、手厚いものだと思うのです。

きっと国民年金を財源とした障害年金によって、経済的な不安を抱えることなく穏やかに暮らしている障害者の人もいれば、国民年金を財源とした遺族年金によって元気に学校に通っている子供も全国にたくさんいるでしょう。そう考えると、普段は意識せずに負担している、むしろ不満を感じることの多い保険料納付という義務も、社会の支え手としての責任を感じると共に、誇らしい気持ちにもなるのではないでしょうか。

一方、サラリーマンや公務員が加入する厚生年金はもっと特典が多いです。厚生年金は年収に対して約0.55%ずつ将来の年金額が増える仕組みになっています。500万円の年収で30年働けば老齢厚生年金は82.5万円老齢基礎年金に上乗せされます(500万円×0.55%×30年)。年収が上がれば、さらに老齢厚生年金が増えます。

2018年3月現在、給与20万円の会社員が負担する厚生年金保険料は1万8300円です。これは国民年金の1万6340円分も含む2つの年金制度合計の保険料です。この保険料の差は1960円ほど。アルバイトなどで月20万円ほどの収入がある国民年金加入者が負担する保険料と、さほど違いはありません。

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