日経平均は5日ぶり反発、一時500円超す上昇 米株高で買い戻し、イベントを控え伸び悩む
[東京 6日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は5日ぶり反発。上げ幅は一時500円を超え、2万1500円台を回復する場面があった。米国の関税方針に伴う世界的な貿易戦争への過度な懸念が和らいだことで、前日の米国株は大幅高。5日に年初来安値を付けた日本株に対しては買い戻しが優勢となった。ただ上昇一服後は伸び悩む展開だった。
TOPIXも5日ぶりに反発。東証33業種中、空運、パルプ・紙を除く31業種が値上がりした。セクター別での上昇率トップは石油・石炭でその他製品、精密機器がこれに続いた。
東京エレクトロン<8035.T>やSUMCO<3436.T>など半導体関連の一角が堅調。上昇率は日経平均が1.79%に対し、TOPIXが1.27%と差が開いた。ファーストリテイリング<9983.T>が2.81%高となり、1銘柄で日経平均を約44円押し上げた。
後場には黒田東彦・日銀総裁による参院所信聴取での発言が伝わったが、市場の反応は限られた。「買い戻しが中心。9日にはSQ(特別清算指数)算出や米雇用統計など重要イベントが多く、リスクをとるにはまだ早い」(証券ジャパン・調査情報部長の大谷正之氏)という。
個別銘柄ではピジョン<7956.T>がしっかり。同社は6日、2019年1月期の連結営業利益が前年同期比5.1%増の204億円になるとの見通しを発表した。中国事業などの好調持続を見込んでいる。年間配当予想は前期比2円増の68円を予定している。増益、増配を好感する買いが入った。
半面、日本ハウスホールディングス<1873.T>が軟調。同社が5日に発表した17年11月─18年1月期の連結業績は、6億6200万円の営業赤字となった。前年同期は4億8200万円の営業赤字。季節的要因で第1・四半期の完成工事高は低水準となるとしているが、赤字幅拡大を嫌気した。
東証1部の騰落数は、値上がり1789銘柄に対し、値下がりが237銘柄、変わらずが43銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 21417.76 +375.67
寄り付き 21390.20
安値/高値 21381.42─21551.14
TOPIX<.TOPX>
終値 1716.30 +21.51
寄り付き 1718.97
安値/高値 1714.47─1728.47
東証出来高(万株) 128881
東証売買代金(億円)25175.55
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