4日の米国市場は反発、財政懸念は消えず 週足ではダウ・S&P総合500種下落

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10月4日、米国株式市場は反発。連邦政府機関の閉鎖が4日目に入り、予算問題をめぐる与野党のこう着に打開の兆しが見えないなか、週間ベースではダウとS&P総合500種が下落した。写真はニューヨーク証券取引所(2013年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 4日 ロイター] - 4日の米国株式市場は反発。連邦政府機関の閉鎖が4日目に入り、予算問題をめぐる与野党のこう着に打開の兆しが見えないなか、週間ベースではダウとS&P総合500種が下落した。

ダウ工業株30種<.DJI>は76.10ドル(0.51%)高の1万5072.58ドル。

ナスダック総合指数<.IXIC>は33.41ポイント(0.89%)高の3807.75。

S&P総合500種<.SPX>は11.84ポイント(0.71%)高の1690.50。

週間ベースではダウが1.2%、S&P総合500種が0.1%それぞれ下落。ナスダックは0.7%上昇した。

投資家の間では、予算法案で合意できない状況が長引き、予算をめぐる与野党の攻防が債務上限引き上げ問題と一体になれば事態はより深刻になるとの懸念が強まっている。10月17日までに債務上限が引き上げられなければ、米国は前代未聞の債務不履行に陥ることになる。

USトラスト・プライベート・ウェルス・マネジメントの首席マーケットストラテジスト、ジョセフ・キンラン氏は「来週になっても合意をみなければ、市場のムードはもっと悪化しているだろう」と語った。

投資家の不安心理を映すシカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティー(VIX)指数<.VIX>は16.73に上昇した。

オプション市場では市場の混乱に備えてプロテクションを買う動きが強まった。VIX・OTM(アウトオブザマネー)コールオプションの10月と11月限には大規模な買いが見られた。

スタットランド・ボラティリティ・グループのマット・フランツ氏は「市場関係者が11月半ば頃までプロテクションの必要性を感じていることを示している。政府機関再開と債務上限引き上げをめぐる交渉が長引くとみられていることの表れだ」と語った。

政府機関の閉鎖により、4日に予定されていた9月の米雇用統計の発表は延期された。

個別銘柄では、JCペニーが6.5%安。一時30年超ぶり安値に下落した。

前日、新規株式公開(IPO)を実施したサンドイッチチェーンのポットベリー は上場初日の取引を119.8%高の30.77ドルで終えた。同社はIPOで750万株を発行。公開価格は14ドルだった。

ニューヨーク証券取引所、ナスダック、NYSE MKTの3市場の出来高は約52億株と、年初来の1日平均の約61億株を大きく下回った。

ニューヨーク証券取引所では上昇銘柄数が1967、下落銘柄数が995。ナスダックでは上昇銘柄数が1741、下落銘柄数が779だった。

(カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>

終値         15072.58(+ 76.10)

前営業日終値    14996.48(‐136.66)

ナスダック総合<.IXIC>

終値         3807.75(+33.41)

前営業日終値    3774.34(‐40.68)

S&P総合500種<.SPX>

終値         1690.50(+11.84)

前営業日終値    1678.66(‐15.21)

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