諸説あるが、この着こなしのルーツは「もともとシャツが上着を汗や脂で汚さないための“肌着“の役割を果たすものだったから」だという。
ジャケットの袖がシャツより長いと、肌が直接ジャケットに触れてしまう。が、中に着たシャツのほうが長ければ、袖を汚してしまうことがない。そのなごりなのか、結果的に、ダークスーツを着ていても、袖から白いシャツを”チラ見せ”させているほうが「清潔感がアップ」して見える、ということなのかもしれない。
ただしこれは、男性のテーラードジャケットに限った着こなし。女性の場合、手首が隠れる程度の長さを目安にし、さらに中にきたブラウスの袖も出ないほうが美しいとされる。
NG③ パンツをしっかりとウエストで履かない
股上の浅いスキニーパンツや、腰で履くワイドパンツなどに慣れすぎて、なかなかウエスト部分でボトムスを履くことをしない、なんていう学生も多いはずだ。カジュアルならばそれでいいが、ビジネススーツではNG。そのクセが抜けずに、正しいウエスト位置でパンツを履いてないと、これまただらしない印象を与えてしまう。試着するときは、へその下あたりにウエストがくるようにして履こう。もちろん腰履きはやめておきたい。
男性は一番下のボタンは留めない
このときにウエストサイズの目安は、片手をパーの状態にして、すっと上から入るくらいがベスト。手の平が入らないくらいだとキツ過ぎて、ポケットが開いたり、ヒップがパツパツになったりして、みっともない。逆に緩過ぎる場合、ベルトをすれば履くことができるが、余計なシワが寄ってしまい、シルエットが台無しになる。
ちなみに、女性の場合はウエストだけではなく、特にヒップのゆとりもチェックしておく。セミタイトのスカートが基本なので、ウエストだけであわせるとヒップがキツい……などということもありうる。基本はヒップ重視でサイズをあわせて、ウエストは場合によっては購入店で直しに出す、という手もある。
NG④ 一番下のボタンまでびっちり留めてしまう
シングルスーツならば、ジャケットのボタンは、2つか3つが今の主流だ。きちんとした印象を与えるなら、当然、ボタンは留めて着たくなるが、ここにも落とし穴がある。
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