首都圏1都3県の「駅力」トップ50&ワースト50 川崎vs柏などライバル対決は意外な結果に

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5. 秋葉原駅VS池袋駅――男女のアニメ聖地

大型電気量販店が存在しクールジャパンに欠かすことの出来ないアニメの聖地である秋葉原駅(SPMI : 44200, 8位)と池袋駅(SPMI : 50500, 3位)では、池袋駅のSPMIが6300大きい。乗り入れ路線の平均SPMIは秋葉原駅が池袋駅よりも約3200大きい。秋葉原駅に乗り入れている路線が5つに対して池袋駅は9つと乗り入れ路線が多いために池袋駅が大きいという結果となった。

6. 舞浜駅VS豊洲駅――東京駅から所要時間ほぼ同じ

東京駅からほぼ同等の移動時間で、住宅地や商業施設の人気がある舞浜駅(SPMI : 3820, 610位)と豊洲駅(SPMI : 8740, 185位)では、両駅とも乗り入れ路線が2路線と条件が同じであるが、SPMIに4920の差が生まれた。要因として東京メトロ有楽町線の存在は大きく、豊洲駅から乗り換えなく最長で埼玉県の森林公園駅までは40駅移動が可能である。また東京メトロ有楽町線の発車本数は、舞浜駅を走るJR武蔵野線とJR京葉線よりも多く、1路線で舞浜駅のSPMIを超えている。

7. 関内駅VS海浜幕張駅――プロ野球対決

関内駅は海浜幕張駅に圧勝(写真:sunny/PIXTA)

横浜スタジアムの最寄駅である関内駅(SPMI : 11400, 136位)とZOZOマリンスタジアムがある海浜幕張駅(SPMI : 2600, 853位)では、8,800の差がある。その大きな要因としては、JR根岸線とJR京浜東北線が相互乗り入れしているため、移動可能な駅数も多いことが挙げられる。海浜幕張駅は、主に東京湾沿いを走るJR京葉線のみで内陸部と結ぶ路線もないため値が小さくなっている。

8. 新橋駅VS汐留駅――新旧ビジネス街対決

隣接する新旧ビジネス街である新橋駅(SPMI : 46800, 5位)と汐留駅(SPMI : 10300, 153位)の対決は、新橋駅のSPMIが36500大きいことがわかる。乗り入れ路線が新橋駅は7つに対し汐留駅は2つと少なく差が大きくなるのもわかるが、新橋駅は東京都を中心に千葉県、神奈川県、埼玉県に直接乗り入れる路線が走っているため、多くの地域から人を集めることができるという点で優位だ。

地域活性化のきっかけに

SPMIの8番勝負で、当初のイメージと違った部分があっただろうか。乗り換えなしに容易に広範囲に行けることを個人の交通利便性が良いと考えたSPMIだが、逆に考えればSPMIが大きいほど広範囲から人を呼びこめるともいえる。

SPMIの分布はJR山手線を中心に都心部に大きな値が集中しており、郊外に広がった人口分布も利便性を求め都心回帰を起こしていることがわかる。このような中で少子高齢社会や人口減少などによる社会経済問題に対し、SPMIを活用することにより地域および地域間の活性化をはかるきっかけが提供できる。

都市部一極集中ではなく、広範囲で賑わいのある街が戻ることに寄与できれば幸いだ。

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