急行と各停で「マンション価格」はこうも違う 首都圏の人気5路線で徹底比較してみた

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急行が停まるか、各停しか停まらないか。その違いはマンション価格にどのような影響を及ぼしているのか(写真:zafira / PIXTA)

急行が停まる駅と停まらない駅とでは、マンション価格にどのくらい違いが生じるのか――。こんな興味深いデータを、不動産コンサルティング会社のトータルブレインが作成した。

本題に入る前に、マンションを選ぶ際のポイントを押さえておきたい。同社の杉原禎之専務が指摘するのは「沿線力」「駅力」「駅近」の3点だ。

「沿線力」とは、文字どおり、沿線の魅力にほかならない。マンション選びの際は、自分が今住んでいるエリアから物件を探すケースが多い。ただし、中にはAという鉄道沿線に住んでいる人が、わざわざ別のBという沿線で物件を探す場合もある。このように、ほかの沿線からも人が集まってくる路線は「沿線力が高い」といえる。

急行停車駅のほうが「駅力」が高い?

続いて「駅力」。駅ビルが充実しているとか、近くにデパートがあるとか、さまざまな要素が挙げられるが、「急行」が停まるかどうかは非常に重要な項目だ。急行が停まる駅の近くに住んでいるほうが、朝は都心に早く着くし、夜は早く帰宅できるからである。

だとすると、急行や特急が停まる駅ほど人気が高く、マンション価格も割高になるはず。実際のところはどうだろうか。

トータルブレインでは、2013年以降に供給された駅徒歩10分圏のマンション1万9398戸について、平均坪単価(=平均販売価格÷平均専有面積)を算出した。これを駅ごとに分類したものを、急行が停まるか否かの視点でとらえ直すと、次のような傾向がわかった。

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