首都圏1都3県の「駅力」トップ50&ワースト50 川崎vs柏などライバル対決は意外な結果に

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1. 横浜駅VS大宮駅――神奈川と埼玉の拠点駅

東京都の南と北に位置する神奈川県と埼玉県のSPMIが1位の横浜駅(SPMI : 43400, 9位)と大宮駅(SPMI : 18800, 50位)では、両駅のSPMIは乗り入れ路線数が1つしか違わないにもかかわらず24500の差がある。両駅ともにJR京浜東北線、JR成田エクスプレスやJR湘南新宿ラインが乗り入れるが、JR京浜東北線では平日1日上下線合わせて横浜駅発の列車数が277本に対し、大宮発は185本、JR成田エクスプレスは、平日1日上下線合わせて横浜駅発の列車数が40本に対し大宮駅発は2本と発車本数に差がある。また横浜駅でSPMIが一番大きな路線は京急本線の約10400であり、大宮駅ではJR京浜東北線の約6500という結果からも駅力の差が生まれたことがわかる。

2. 川崎駅VS柏駅――京浜東北線が影響

川崎駅は横浜駅に次いで神奈川県第2位(写真:HAKU/PIXTA)

東京都から神奈川県への玄関口として位置し、1日平均乗車人員が神奈川県内で横浜駅に次いで2位の川崎駅(SPMI : 14300, 82位)と学園都市へ変貌した千葉県の柏駅(SPMI : 10700, 147位)はともにプロサッカーチームを保有している共通点がある。乗り入れ路線は川崎駅が3路線、柏駅が細かく分けて3路線と変わりはないが、2つの駅の差を生んでいるのは横浜駅と大宮駅を結ぶJR京浜東北線の影響だ。各駅停車で川崎駅からは最大34駅の移動が可能で、快速等も合わせれば上下線で1日に約460本の列車が発車している。

東京メトロの乗り入れで差が付いた

3. 吉祥寺駅VS自由が丘駅――「住みたい街」の両雄

住みたい街として上位に入る吉祥寺駅(SPMI : 15700, 68位)と自由が丘駅(SPMI : 12600, 110位)のSPMIを比べると吉祥寺駅が3100上回る。吉祥寺駅は、JR中央線やJR成田エクスプレスなど東京都と千葉県を結ぶ路線が細かく分けて7つ乗り入れている。それに対し自由が丘駅は東京都と神奈川県を結ぶ路線が2つ乗り入れている。両駅のSPMIを眺めると、吉祥寺駅のJR中央線関連と京王井の頭線をまとめた値と、自由ヶ丘駅の東急東横線と東急大井町線をまとめた値はほぼ同等であるが、吉祥寺駅には東京メトロ東西線が乗り入れている分SPMIが大きくなっている。

4. 浅草駅VS柴又駅――外国人客が増えてきた両駅

多くの外国人が訪れる浅草駅に対し、近年外国人向け宿泊所や昔ながらの街並みに引かれ外国人客が増えてきている柴又駅を比較してみた。浅草駅(SPMI : 16500, 63位)は、都営浅草線、東京メトロ銀座線と東武伊勢崎線が密集しており、少し離れた場所につくばエクスプレスの浅草駅(SPMI : 2780, 801位)もあり、4路線のSPMI合計は19280だ。それに対し東京都の北東部に位置する柴又駅(SPMI : 168, 1812位)は、京成金町線のみが乗り入れSPMIは168と非常に小さい。浅草駅に比べるとSPMIは100分の1だが、外国人の新たなニーズと観光資源を上手く利用することにより魅力を引き出した1例だ。

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