「面倒見がよい大学」トップ100ランキング

進学校の進路指導教諭による評価を集計

もう1つの理由が定員厳格化の影響だ。地方創生の一環として、大都市の大学が地方から学生を集め過ぎていることへの抑止として、設けられた。入学定員が2000人以上の大手大学は、今年は定員の1.1倍以上を入学させると、助成金をもらえない。2015年には1.2倍が上限だったのが、段階的に下げられてきた。入学者を減らすことは、すなわち、合格者を減らすことにつながる。

2017年は立命館大学が3800人ほど合格者を減らし、早稲田大学や法政大学も2000人以上合格者を減らした。志願者が増え、合格者が減っているため、入試は大激戦となった。そのうえ、受験生は現役での大学進学志向が高く、昨年は3月に実施される入試に志願者が殺到、結局、志願者数は前年比で15%を超えた。

今年は募集人員の多い2月試験で合格を確保するため、併願校を増やした結果、私立大学の志願者が増えたと見られる。

金沢工大を評価する進学校教諭の声

このような入試状況だが、大学選びはいつも難しい。私立大が人気だといっても、その中からどう選べばいいのか。そんなときに役立てたいのが、受験のエキスパートである、進学校の進路指導教諭の評価だ。

大学通信は毎年、全国約2000進学校の進路指導教諭にアンケート調査を実施し、昨年(2017年)は685校から回答を得た。その中で「面倒見が良い大学」はどこかを聞いた。5校連記で大学をあげてもらい、最初の大学を5ポイント、次を4ポイント、以下3、2、1ポイントとして集計したのが、ランキング表だ。

「面倒見が良い大学」というと、手取り足取り教えてくれることを想像しそうだが、実際にそんなことをしている大学はない。学生が主体的に学ぼうとする中で、さまざまなサポート制度を設けたり、教職員と学生の距離が近く、さまざまなことを相談できる制度を設けたりする学校が評価の対象になる。

トップは13年連続で金沢工業大学だ。進路指導教諭からも「個別指導だけでなく、卒業後につながる大学での学びを追求している」(秋田・県立高)、「面倒を見なくてはいけない層の入学者を迎え、それに対し、ていねいに指導している」(福島・私立高)、「基礎・基本からしっかり教育し、教員に質問しやすい環境を作り、就職にも強い」(栃木・私立高)、「高校時代に学力が厳しい生徒でも、4年後にきちんと卒業し就職できている」(愛媛・県立高)などと、高く評価されている。学習支援を中心とした教育への評価が高い。

金沢工大は2000年から他大学に先駆けて、数理工教育研究センターを設置。高校の数学・理科の復習から、大学の専門領域で活用できる数理学習まで、個別学習指導が受けられる。それ以外にも、各種教材、課外学習プログラムなどを提供している。

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