貯金したければインドのドケチ金持ちに学べ おカネが貯まる人は普通の人と何が違うのか

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転売価値のある高級車や時計、資産価値が高い金や大きな粒のダイヤモンド、値上がりが見込まれる不動産などなど……。超富裕層の妻ともなると、大きな粒のダイヤモンドのピアスや指輪をして、エルメスのスカーフに身を包んでいる、といった人が本当に多いのです。

港に停泊する高級クルーザー。超富裕層は良いものを買うのに妥協しない (筆者撮影)

なぜ超富裕層は最高級のものにこだわるのでしょうか。それは実に合理的な考えに裏打ちされています。たとえば、より高級なものに買い換えていくのに使う「無駄な費用」がほとんどかからないからです。また、たとえば不動産などが代表的ですが、しっかりした物件を買うので、売却するときには価格が落ちにくく、上がることだって珍しくありません。超富裕層といえども不要品は中古市場で売ることもあるし、逆に買うこともあります。投資と同じで、買うときは必ず転売価値も考えながら購入しているのです。

しかも、必要なもの以外は買わないので、ショッピングにかける時間も非常に短いのです。目的があり、欲しいものがわかっているのでほとんど一瞬で決めてしまいます。一般の日本人のように、ウィンドウショッピングを楽しむなどということはあまりしません。時間も本当に無駄にしないのです。

教育・交際費・バカンスにカネをつぎ込む超富裕層

「おカネを持っているのに、そんな暮らしをして、どこが楽しいの?」と突っ込まれそうですが、子どもの教育と交際費とバカンスには惜しみなくおカネを注ぎ込みます。自国以上によい教育があるのであれば、母子留学をしたり、子どもをボーディングスクール(全寮制の学校)に送り込むことも当たり前。「教育こそ、次世代を育てるための最重要の支出」だと認識しているからでしょう。

友人のセレブが日常的に使っているプライベートビーチ(筆者撮影)

また「社交命」のところがあって、交際費にも「集中投資」をします。仕事などにつながるのであれば、社交クラブなどの権利は高くても買っている人が本当に多いのです。ビジネスをしている場合、お互いに仕事を回し合う機会も多いので、あらかじめ会員制クラブで頻繁に顔を合わせておきたいのでしょう。さらにバカンスは普通の日本人がかなうレベルではなく、ハンパない。子どもの学校の休みに合わせて世界各国のリゾートに長期間滞在します。買い物を楽しむというよりも、余暇をぜいたくに楽しむことにおカネを使っているのです。

このように、超富裕層のおカネの使い方はメリハリがあり、「使うときは使い、使わないときはまったく使わない」という特徴があることを知っていただきたいのです。超富裕層に学ぶのは今日からでも遅くありません。私もそうなのですが、ついつい日常、ほぼ無自覚に使っているラテマネーを極力削るところあたりから、始めたいものです。

花輪 陽子 ファイナンシャルプランナー

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はなわ ようこ / Yoko Hanawa

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。外資系投資銀行を経てFPとして独立。2015年から生活の拠点をシンガポールに移し、東京とシンガポールでセミナー講師など幅広い活動を行う。『少子高齢化でも老後不安ゼロ シンガポールで見た日本の未来理想図』 (講談社+α新書) 、『夫婦で貯める1億円!』(ダイヤモンド社)など著書多数。花輪陽子オフィシャルサイト 海外に住んでいる日本人のお金に関する悩みを解消するサイトも運営。まぐまぐ「花輪陽子のシンガポール富裕層の教え 海外投資&起業実践編」も。

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