米国株が「大天井を打つ」のはいつになるのか

日本株で儲けたいなら米国から目を離すな

さらに、ここでは投資家個々の感覚が必要になる。急騰・過熱の感受力だ。相場が天井を打つときは、「株価急騰・金利急騰・景気過熱」が条件だが、それぞれのレベルは数字では表せない。仮にある程度計算したとしても、「急騰」と言う表現の上昇角度は決まっていないし「過熱」と言う表現も温度が決まっているわけではない。

投資家の感性が違うから相場は面白いのであり、感性が一緒だったら、皆が事前に行動するので絶対に天井で売ることなどできない。感性を研ぎ澄まし、数少ない相場成功者になりたいものだ。

NYの天井は1年先?

そんなことを考えてNY株を見ると、まだ天井は見えない。金利は上がり始めたが、景気は弱い部分もあり「過熱」と言う表現もメディアにはまだない。世界最大級の資産運用会社であるブラックロックの2018年展望では「米国景気のピークアウトは2年先」とあるが、それが正しいとすると、株の先見性から言って「1年先が天井かな」、などと筆者は考えている。

さて、今週は米国にとって忙しい1週間だ。30日にトランプ大統領の一般教書演説、30-31日はFOMC(米連邦公開市場委員会)、2月2日は1月の米雇用統計、同3日はジャネット・イエレンFRB(米連邦準備理事会)議長任期満了日となっている。特にイエレン議長の退任は、波乱リスクの1つだと考えている。

「イエレン緩和策」によって、FRBのマネタリーベースは2兆ドル台から4兆ドルになった。この資金が米国を活性化させ、世界の株高を誘導した事は間違いない。できれば、バランスの取れたテーパリング(量的金融緩和縮小)を本人にやってほしかった。解任に近いので仕方がないが、筆者から見るとイエレン議長の勝ち逃げの感じがする。勝ち逃げになると言うことは、これから株価と金融政策にバランスの崩れが発生することを意味する。

今回は米国のことばかり書いたが、日本株については前回予想した展開で推移している。全体モミあいの中で中小型株の活況相場がしばらく続くと考える。今週の日経平均株価の予想レンジは2万3500円―2万4000円とする。

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