外国人が心底パニクる複雑怪奇な日本の鉄道

急行、準急、通勤特急・・・って何!?

しかしながら、礼儀をわきまえようと努力している観光者や、(筆者のような)長期滞在者は、駅員の態度から丁重さや思いやりが薄れ、より敵対的になっていく現状に心を痛めている。

半年前に博多駅で、ある駅構内施設への行き方は知らないか、とあまり忙しくなさそうな駅員に尋ねたら、「案内所はあっち」とそっけない返事が帰ってきた。

ああ、観光案内所のことだな、と気づいた瞬間、駅員が「英語は話さん。案内所、オーバーゼアー」と言い放った。確か英語では話しかけなかったはず・・・・・・。こんな反応は、7年前に福岡へ引っ越した当時にはなかった。駅員にとって、観光客への対応が非常にストレスになってきているのは明らかではないか。

広大な路線網は相当手ごわい

正規の運賃をごまかそうとする不誠実な外国人を過去に見ていれば、特定の国籍や外見を持つ人は不当な疑いの目にさらされることになるかもしれない。また、特定の旅行者が取った喜ばしいとは言えない態度が、外国人全体に対する駅員の憤りを助長しているのかもしれない。核心的な問題ではないにせよ、何らかの改善がすぐになされなければ、外国人観光客との衝突が起きる可能性もないとはいえない。

次に観光者(あるいは、居住者も)を悩ませるのは、東京のような都会に張り巡らされている広大な路線網で、これは相当に手ごわい。多くの外国人観光者には、私鉄、JR、地下鉄、路面電車、路線バスがそれぞれの料金体系で運行していること、その結果それぞれの路線で乗車券を購入しなければならないことは知らない。

(一つの路線が別の路線に直結している)直通運行も一般的ではあるが、実はこれがさらなる混乱につながっている。東京における京王と東武、大阪における阪急と近鉄のように、多くの都市間運行路線では、終点の駅が異なったり、運行経路が複雑になったりする。その結果、土地勘のない人には分かりにくくなってしまう。

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