外国人が心底パニクる複雑怪奇な日本の鉄道

急行、準急、通勤特急・・・って何!?

東京の鉄道路線図は外国人には解読不能になりつつある(写真:blackie0335/PIXTA)

外国人観光客が初めて東京を訪れたとき、あるものにほかの何よりもと言って良いほど大きな驚きを覚える。日本に住んでいる人であれば、それはあまりに「普通のもの」なので、外国人が驚くことに驚くかも知れない。

外国人が驚くもの。それは、鉄道である。

アメリカのお粗末すぎる鉄道事情

私はアメリカの小さな町からやって来た。アメリカは質の低い鉄道が走っていることで悪名高い国だ。家から最寄りの駅は隣町にあり、約30㎞離れている。1日に長距離列車1本と、短距離通勤列車2~3本が走っているだけだ。

全米を結ぶ公的鉄道会社「アムトラック」がサービスを展開しているが、同社の財政状況は実に酷いもので、線路を貨物鉄道会社から借りなければならないほどだ。電車が何時間も遅れることはザラで、駅員と乗務員は低賃金のせいで不機嫌で、いつも客に対して失礼だ。

そういうわけで、私が東京に初めて来たときの驚きを想像してみてほしい。地上と地下で交わるいくつもの線路、ひっきりなしに、時間前にきっちりとやって来る電車・・・・・・。

駅はどこも安全かつ清潔で、明るい照明がついており、便利な場所に位置している。怖い顔をした乗務員も、車内をさまよう酔っ払いも、駅周辺にたむろするギャングもいない。私がアメリカで知っていたのとはまったく違う世界だった。

この「畏怖の念」にも近い感情は、多くの外国人観光客が抱いているものだ。彼らは東京や大阪、そのほかの日本の主要都市の鉄道網に非常に感銘を受ける。多くの人は、電子表示板に表示された時間どおりに列車が到着することに特に驚く。毎日ものすごい数の乗客が利用している(たとえば新宿ではその数は400万人近くに上る)にも関わらず、遅れることはあまりない。

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