1日2350本の電車を動かす「JR新宿駅」の全貌 埼京線から総武線まで全16ホームを徹底解説

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7番線の番線表示は具体的な行先の案内も空白で、平日は夕方になってから、東京発のライナーへの送り込み回送特急車がしばらく時間調整で停車したり、総武線千葉行きのライナーが発車する程度に限られる。土休日はホームライナーもないが、代わって朝夕に房総方面の特急や、奥多摩方面のホリデー快速の発着がある。

中央線下り快速のホームの発着標には高尾までの停車駅を示す電光掲示も付加されている(撮影:久保田 敦)

一方、11番線には「中野・立川・高尾方面」の文字はあるが、それに留まらず、ホリデー快速の「ビューやまなし」「あきがわ・おくたま」、富士急行線直通の同「富士山」等の乗車位置案内札が頭上に掲げられ、土休日の華やぎをうかがわせる。いまや国際列車の態の「ホリデー快速富士山」は、稀少な国鉄型特急車189系で運転されており、鉄道ファンにとっても注目の列車。「ビューやまなし」の215系は、平日は東海道線ライナーが任務のダブルデッカー車で、土休日のアルバイト運用が定着している。

日中以降の快速は8番線と12番線発着で済むとは言え、のんびりした様子は微塵もない。1本の電車が出ると、その瞬間から次の電車を待つ整列乗車の列ができ始める。これら中央線ホームは、改良を経ているので上家の造作も新しいが、雑踏の中では目が向くこともなさそうだ。

その中にあって11・12番線にのみ見る装置として、LED式発車標の下に、電光式の停車駅表示器が付随していることに気づく。中央線快速には快速のほかに特別快速(中央特快・青梅特快)、通勤快速(下りのみ、上りは通勤特快)があり、行先も多様で、さらに土休日ダイヤでは快速も高円寺・阿佐ヶ谷・西荻窪を通過するなどと複雑なため、こうした一目瞭然の装置を導入しているのだ。対する7・8番線は基本的に東京行きオンリーで、どの快速も停車駅は同じなので、特段に必要はない。埼京線や湘南新宿ラインも種別や行先が多様だが、発車標以外の装置は見ない。

なお、つねに発着はひっきりなし、人波が途絶えることのない中央線快速のホームだが、すっかり人影が消える時間帯がある。平日の場合、下りは朝が6時台前半までと夜は0時台も中盤から、上りは5時台までと23時台終盤からとまさしく早朝・深夜で、その時間帯はすべて各駅停車となって快速線に列車が走らないためだ。土休日は6時台も快速がまばらで、夜の快速終了時間もやや早まる。利用機会もそうそう多くない時間帯だが、人一人立っていない様子を目にすると、新宿駅の中央線快速ホームにもそのような場面があることに、ある種の驚きを覚えてしまう。

9・10番線

上下の快速ホームに挟まれた「中央本線」の特急ホーム。E351系「スーパーあずさ」や、E257系「あずさ」「かいじ」が基本30分間隔で発着する。夕方以降の「中央ライナー」「青梅ライナー」も主にこのホームの発着だ。新宿駅構内には現在、E353系の登場を予告するPR放送が流れており、世代交代を予感させる。第一陣は12月23日のデビューだ。

平日のホームはビジネス客が多いが、通勤の雑踏とは異なる。そして土休日は観光客が目立つ。5・6番線同様にガラス張りの待合室と喫煙室があり、さらにキヨスクに加えて、その名も「駅弁屋」が営業している。駅弁のホーム店舗は、いまやそうそう見かけるものではなくなった。

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