列車を模した休憩所の開放時間は8時半~16時。フタをする前の、出来たてのかにめしをいただく。
「一度フタをすると、シイタケやご飯がフタの裏にくっついてしまうんですよ。ちなみにシイタケは、カニ足をイメージしています」
確かに、経木の箱は余分な水分を吸ってくれる。ご飯の上にのったカニは、生そのものではなく、細切りしたタケノコと炒ってあるので、食感に弾力があっておもしろい。うま味を凝縮した味わいだ。掛け紙も昔ながらのデザインで趣がある。動画を見つつ、かにめしを味わっていると、本当に自分が列車旅をしている気分になった。
この日は比羅夫駅まで行き、駅の宿ひらふに宿泊。その時のことは、2017年7月17日付の「ホームで焼肉!駅が『宿』だとこんなに楽しい」という記事に書いたので、ぜひ読んでみていただきたい。
海の幸にジンギスカンに…
翌日は小樽駅へと向かう。北海道を代表するたくさんの車両が保存・展示されている小樽市総合博物館に行ってみたかったのだ。駅弁は「海の輝き」を購入。こちらも有名なお弁当だ。1985年に廃線となった手宮線跡の遊歩道を歩きつつ、途中のベンチで食べた。
名前のとおり、蒸しウニとキラキラ輝くいくら、卵、彩られたレンコンが海のお花畑のようだ。一見わからないが細かく切ったシイタケも入っている。見た目も味も楽しめるお弁当だ。そして遊歩道の終着、手宮駅跡地が小樽市総合博物館となっている。このコースは天気の良い日にぜひおすすめしたい。
その後は札幌へ移動。ひとつ別の取材を挟み、そのまま札幌泊。札幌では「ジンギスカンあったか弁当」を買った。加熱式のお弁当で、タレに漬け込んだ肉は羊特有の臭みもなく、やわからくて驚いた。海鮮弁当が多い中、目先が変わってうれしい。さすが北海道だ。
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