「黒塗りメイクは世界では人種差別行為だ」 在日13年の黒人作家が書き下ろした本音

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嘆願には5000人近くの署名が集まった。大半は日本の人々によるもので、フジテレビと番組スポンサーのシオノギ製薬に送られた。そして3月7日、番組は放送されたが、ブラックフェイスは登場しなかった。画面には小さい文字で番組に編集が加えられているとのメッセージが表示されたが、その理由については推測の域を出ない。

放送中止の理由は明らかに、嘆願書とキャンペーンにより世界から集まったあらゆるたぐいの注目によるものだった。だが、フジテレビも、ほかのニュースメディアも、この件について報じることはなかった。そのため、現在の嘆願活動と同様に、多くの日本人は世界中、および日本に住む人々から、ブラックフェイスに対する非難の声が上がっていることに気づかなかった。

ペリーが残した「ミンストレル・ショー」

これは残念なことだ。というのも、この問題に対する日本人の意見を、「日本には人種差別の歴史がない。だからブラックフェイスは差別的な意図のない、無害なエンターテインメントだ」というものから、「意図にかかわらず、これは人類にとって有害であり、現在の日本に対する好意的イメージを著しく毀損する可能性がある」というものへと変えるには、以下の3点しかないと私は考えるからだ。

第1に、アメリカではなく、日本におけるブラックフェイスの歴史に関する事実に着目することが重要だ。実際のところ、1854年にペリー提督がこの白人至上主義的行為を日本に紹介してからというもの、ブラックフェイスはずっと日本に存在している。

ペリー提督は、日本人の観衆のために、白人の部下にブラックフェイスで「ミンストレル・ショー (顔を黒く塗った白人と、白人が登場する寸劇)を演じさせた。当時の記録によると、臨席していた日本人はこれを喜んで観ていたという。これがあまりに面白かったため、ペリー提督が離日した後も、日本人は自分たちの中で、この人種差別的な行為を続けた。アメリカの直接的関与と関わりなく、日本のミンストレル劇や黒塗りメイクで演じる日本人のコメディアンは1870年から2017年の大晦日に至るまで存在し、これは記録に残っている。

ブラックフェイスを演じる人々は人種差別主義者だろうか? いや、必ずしもそうではない、と私は思う。では、日本に150年以上存在し続けるうちに、ブラックフェイスに内在する人種差別的なDNAは少しでも薄れただろうか。いや、それもないだろう。歴史的な証明を見れば、これには多くの日本人も同意するだろう。

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