就活生必見!「年末年始にすべき」4つのこと 夏は「受験の天王山」、冬は「就活の天王山」
■やるべきこと3:キャリア選択の3つの輪を考える
就活では、「自分自身のファースト・キャリアを選択する」という考え方に立脚することが大切です。それは、自らのキャリアをデザインすることから始まります。
しかし、日々の就活に追われていると、こういった「原理原則」にはなかなか目がいかず、目先のことに集中してしまいがちです。時間のある年末年始に、じっくりと考えてみてください。
キャリアデザインの方法として、私は「やりたいこと」「やれること」「やるべきこと」の3つの輪で考えることをおすすめしています。大切なのは、それらの輪の「重なる部分」を大きくすることです。年末年始の時間を利用して、あなたにとっての3つの輪を具体的に考えてみましょう。
「やりたいこと」は、「やりたい仕事」と同義です。大きな意味では、同一業界であれば仕事内容はどの企業でも似たようなものです。そのため、年末年始には、志望業界を3~5業種程度までに絞り込むことをおすすめします。
「やれること」は、「仕事をする力」のことです。これまでの学生生活を振り返り、自分の長所や短所を分析したり、経済産業省が有識者のワーキンググループでの検討を踏まえて作成した「社会人基礎力の3つの能力と12の能力要素」に照らし合わせて、自らの「仕事をする力」の高低を分析してみましょう。
「やるべきこと」は、入社したい企業の難易度と自分の実力の乖離を埋めるための活動です。応募企業の入社試験に合格するために、就活で問われる「就活スキル面」での自分の課題を発見し、課題解決のテーマと具体的な計画を立案することです。具体的には、各種テスト、ES、GD、各種面接における自分の課題を認識し、改善テーマと計画を立案しましょう。
必要な道具をいまのうちにそろえる
■やるべきこと4:就活に必要な道具をそろえる
年末年始は、ご家庭ではさまざまな出費がかさむものですが、就活生にとっては思わぬ臨時収入が入る可能性のある時期です。そこで、この時期に就活上で必要な、以下の3つのツールを準備することをおすすめします。
2年ほど前の学生にとって、パソコンは就活生の必需品でした。しかし、今の学生に聞いてみると、パソコンは大学にあるものを使い、自分ではパソコンを所有していない学生が増加している印象です。
しかし就活にES提出は不可欠ですし、自宅でWebテストを受験することも少なくありません。まだパソコンを所有していない方は、年末年始に購入することをおすすめします。
就活はさまざまな社会人と直接、フェイス・トゥ・フェイスで接触します。その際、社会や経済界で起きていることについて話す機会は少なくありません。そのため、まだ新聞をとっていない学生は、年末年始からでも購読開始することをおすすめします。もちろん、電子版でも問題ありません。
スケジュール管理はスマホのダイアリー機能でもできます。そのため、アナログのスケジュール帳をもっていない学生も、一定数います。
しかし、スマホのダイアリー機能は、電話しながらのスケジュール調整には不向きですし、過去との連続性の中で数週間後の計画を考える上では、一覧性に問題があります。その点で優れているアナログの手帳を、ぜひ準備してください。
本コラムでは、就活生に向けて年末年始の有効な過ごし方についてお伝えしました。ただし、一括りに就活生と言っても、個々の学生やご家庭の状況によって置かれた環境はさまざまです。
とくに、この時期に大会が行われる運動部に所属している学生や、流通・サービス業でのアルバイトに勤しむ学生にとっては、ここで紹介した年末年始の過ごし方は必ずしも参考にならないかもしれません。
ですが、お伝えした年末年始の過ごし方は、どのような環境に置かれている学生にとっても時期をずらすことによって参考になる内容だと思います。
これまでの就活を振り返り、これからの計画を立てる。キャリアの視点から自分を見つめ直し、必要な装備をそろえる。
可能なタイミングで結構ですので、ぜひ、参考にしてみてください。
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