猫ヨガが「メンタル強化」も期待できるワケ

ヨガとアニマルセラピーの相乗効果がある

実際のヨガ教室の様子を見学させてもらった。この日の教室は、横浜市中区にある保護猫カフェ「ミーシス」で開催。午後6時半~7時の間に三々五々と参加者が集合した。参加者は10人程度で、女性のなかに男性が1人。池迫さんの指示に従い、それぞれ持参のヨガマットやバスタオルなどを広げる。

このカフェで猫ヨガ教室が開催されるのは初めてとあって、最初は部屋の隅や猫タワーの上で遠巻きにしていた猫たち。しかしすぐに、ヨガマットを引っ搔いてぐちゃぐちゃにしたり、参加者の体にもたれかかって座ったりと、わが物顔にふるまい始めた。

目的は猫と気持ちを通じ合わせること

参加者のヨガマットに寝そべったりと、わが物顔にふるまう猫たち(筆者撮影)

ある参加者は、猫にヨガマットを半分奪われたりして、体を動かしにくそうだ。しかし、このヨガ教室の目的は猫と気持ちを通じ合わせるところにあるので、構わないのだ。ヨガ中に猫の撮影をすることも許されている。

「猫の存在をそばに感じながら、猫になったつもりで体を動かします。他者の気持ちになるということはどういうことか、参加者の方各々に考えてもらうんです。またヨガでは必ず終わりのあいさつとして感謝を捧げますが、猫ヨガでは、猫をはじめとするすべての命に感謝して終わりのあいさつにします」(池迫さん)

70分のヨガタイムの後は、30分ほど猫との触れ合いタイムが設けられている。

現在、土日・平日夜間などで月間9回ほどの猫ヨガ教室を都内や近郊で開催。参加費は一律3900円で、その一部が保護猫への支援金となる。開催場所のスペースの広さによって参加できる人数が違うが、参加者は平均して10人程度。その傾向を聞くと、やはり女性率が圧倒的に高く、30~40代ぐらいの人が多い。猫を飼っている人とそうでない人の割合は半々ぐらいだそうだ。

指を大きく広げるポーズは「肉球みてみて伸び」のポーズ(筆者撮影)

今回猫ヨガ教室を開催したミーシスは、2009年から保護猫専門の猫カフェとしてオープンしたという。若い猫については、里親の募集も行っている。

「保護猫の存在を知ったり、支援活動を始めるきっかけにしてもらえるかなと思って、猫ヨガ教室を開催しました。オープン当初は『保護猫』『里親』といった言葉さえ知られていなくて、当店のコンセプトをお客様に理解してもらうのも難しい状況でした。当時の猫カフェといえば、血統書付きの猫を置いているのが普通でしたから、『雑種ばかり』などと言われたこともあります。でも、今はずいぶん、お客様の意識も変化してきたと感じます」(ミーシス店長の能勢亜弓さん)

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