NYダウ最高値更新、爆発事故の影響は限定的 ハイテク株などが主導、利上げほぼ織り込む
[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米国株式市場は続伸して取引を終えた。原油価格の上昇を受けてエネルギー株が買われたほか、ハイテク株も上昇した。
ハイテクセクターは好調なファンダメンタルズが続くとの期待から買われ、アップルは<AAPL.O>1.9%上昇した。
S&Pの主要11セクターのうち、金融<.SPSY>と工業<.SPLRCI>を除く全てのセクターがプラス圏で終了。エネルギー指数は、北海のパイプラインが修理のため閉鎖したことを受けた原油価格の上昇を手掛かりに0.7%高となった。
市場では12─13日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果に注目が集まる。CMEグループのフェドウォッチによると、市場は25ベーシスポイント(bp)の利上げを85%の確率で織り込んでいる。また、50bpの利上げは15%の確率で織り込まれている。
ペン・ミューチュアル・アセット・マネジメントの最高投資責任者、マーク・ヘッペンストール氏は株式のバリュエーションについて「経済に関する明るいニュースでさえ相場をリスクにさらしかねない水準に達しつつある」と指摘し、「米連邦準備理事会(FRB)の引き締めは成長を抑制し得る段階に入ろうとしており、経済にとって良いニュースが市場にとっては悪材料となるリスクがある」と語った。
仮想通貨ビットコインの先物取引が10日に開始され、関心が高まる中、仮想通貨関連銘柄も急伸した。マラソン・パテント<MARA.O>は42.9%高、ライオット・ブロックチェーン<RIOT.O>は45.5%高。
米血液学会の年次会合で臨床データが発表される中、ヘルスケアセクターでは血液疾患の治療薬開発を手掛ける企業に関心が集まった。ブルーバード・バイオ<BLUE.O>はセルジーン<CELG.O>と共同開発した薬品の初期研究で前向きな反応が得られたことを好感して17.9%上昇。セルジーンも1.8%高となった。
この日はニューヨークのバスターミナル付近で朝方、バングラデシュ出身の男が身につけた手製爆弾を爆発させた事件が発生し、一時相場が弱含む場面もあったが、総じて影響は限定的となった。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回り、比率は1.18対1。ナスダックでは1.14対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は約58億5000万株超。直近20営業日の平均は約65億株だった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 24386.03 +56.87 +0.23 24338.11 24389.72 24314.74 <.DJI>
前営業日終値 24329.16
ナスダック総合 6875.08 +35.00 +0.51 6847.64 6879.80 6844.88 <.IXIC>
前営業日終値6840.08
S&P総合500種 2659.99 +8.49 +0.32 2652.19 2660.33 2651.47 <.SPX>
前営業日終値2651.50
ダウ輸送株20種 10370.83 -31.68 -0.30 <.DJT>
ダウ公共株15種 762.59 +4.90 +0.65 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1245.58 +7.34 +0.59 <.SOX>
VIX指数 9.34 -0.24 -2.51 <.VIX>
S&P一般消費財 773.85 +1.93 +0.25 <.SPLRCD>
S&P素材 371.58 +0.42 +0.11 <.SPLRCM>
S&P工業 626.51 -1.31 -0.21 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 581.13 +0.07 +0.01 <.SPLRCS>
S&P金融 462.36 -1.10 -0.24 <.SPSY>
S&P不動産 204.73 +0.40 +0.20 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 513.40 +3.63 +0.71 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 961.90 +4.02 +0.42 <.SPXHC>
S&P電気通信サービス 159.94 +1.86 +1.18 <.SPLRCL>
S&P情報技術 1110.03 +8.96 +0.81 <.SPLRCT>
S&P公益事業283.31 +1.73 +0.61 <.SPLRCU>
NYSE出来高7.83億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 22960 + 70 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物3月限円建て 22915 + 25 大阪比 <0#NIY:>
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