「家事の分担」でモメる夫婦をラクにする方法 あまり厳密にやろうとしすぎてはいけない

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私がこの分担表を作ったのは4年くらい前です。その後、分担を進めながら、分担すべきことを書き足したり、役割分担を交換したり、分担表のフォーマットを変えたりしながら、リストを少しずつ完成させていきました。さらに分担がなんとなく定着した頃には、この分担表自体が自然になくなっていきました。

ゆるい部分をあえてつくるのは大事

ちなみに、分担表を作る場合は、とりあえずの役割分担は決めるけど、そのルールに縛られすぎるのは禁物。柔軟に、すべてをギチギチに決めすぎない、というのが続けていくうえで大事なことのような気がします。

ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」でも、役割分担したことでかえってそのタスクを相手がキッチリやってくれないことにイライラする……という話がありましたが、確かに厳密に分けすぎるとそれが逆にケンカの原因になることもあるのです。なので、すべてに担当を決めるのではなく、空いてる人がやる、みたいなゆるい部分をあえてつくるのは大事かもしれません。

うちの場合は当初、夫の家事育児参加が本当に少なかったので、こうしたリスト作りから分担がスタートしたのですが、家族によってベストなやり方は違うと思います。うちはこんな方法で誰が何をやるかを決めたよ! こういう分担にしたらうまくいったよ!などがあればぜひコメント欄で教えていただけるとうれしいです。

というわけで、今回のまとめ。

家事育児の分担で、何をすべきかうまく伝わらずつかれる。

やるべきことを可視化して伝える。
可視化のやり方はその家庭にあったものでやる。

こんなふうに始めた家事育児分担ですが、少し描いたように、役割を決めただけですんなりと進むわけはなく……。むしろ役割を決めた後、どうアレンジするかが肝だったりします。次回からは、そんなことを含めつつ、家事育児のテーマごとに分担のコツを探っていきたいと思います。

それから、これまで体験談募集にメールいただいた皆さま、ありがとうございました! たいへん参考になりました。今後のマンガに生かしたいと思っています。

ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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