カナダ銀行は「資産バブル封じ」のお手本だ

住宅市場の過熱を抑えるために利上げ

 10月11日、資産バブルを懸念する世界の主要中央銀行にとっては、カナダ銀行(中央銀行)のやり方が参考になるかもしれない。写真はカナダ銀行。カナダの首都オタワで5月撮影(2017年 ロイター/Chris Wattie)

[トロント 11日 ロイター] - 資産バブルを懸念する世界の主要中央銀行にとっては、カナダ銀行(中央銀行)のやり方が参考になるかもしれない。カナダ中銀は、物価上昇率が目標の2%を下回っているにもかかわらず、住宅市場の過熱を抑えるために利上げに動いているのだ。

米連邦準備理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、日銀はいずれもカナダ中銀と同様に物価目標を採用して金融政策を運営している。ただ、あまりにも物価動向だけに目を向け過ぎると、金融や住宅のバブルを醸成し、超低金利を続けてやっと手に入れた景気回復を台無しにしかねない。

7月以降2回の利上げを断行

カナダの場合、家計債務が過去最大規模に膨れ上がっていて負のショックに対して経済がもろい状況にあり、こうした問題と物価低迷の折り合いを付ける必要があった。そして中銀は、今後成長が加速して来年半ばには物価上昇率が目標に達するとの見通しを信じ、7月以降2回の利上げを断行した。対照的にFRBは、年内に追加利上げするかどうかまだ逡巡している。

実際、カナダ中銀の利上げは、オンタリオ州政府の政策措置と相まって住宅市場を落ち着かせた。

元モルガン・スタンレーのエコノミストでイェール大学ジャクソン・インスティテュート・オブ・グローバル・アフェアズの上級研究員、スティーブン・ローチ氏は「これは金融安定を巡る懸念に基づいて行動している責任ある中銀としての1つの重要な例だ。物価上昇率がまだ低いというだけで危機モードの政策を維持している中銀は、自ら災いを招いている」と指摘した。

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