小池知事が「公明党のご機嫌取り」に走る事情 首班指名は「山口那津男さんがいい」

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「理想」を掲げた小池都知事(写真:日刊現代/アフロ)

実際に基本政策については、「希望の政治」「希望の社会」「希望の経済」「希望を守る環境エネルギー」と全て「希望」の文字を付け、憲法改正も「希望あふれる日本の礎」と名付けている。おそらく、これらのコピーは全て小池知事のオリジナルなのだろう。いかにも“キャッチコピー先行”の小池知事らしい発想だ。

いよいよ小池知事が国政に進出する。しかしこうした「小池新党」の国政進出を、公明党は歓迎していない。

都議会公明党が提携解消を検討

日経新聞は25日のウェブ版でいちはやく、「都議会公明、都民フとの連携解消検討」と題する記事を配信した。公明党は小池知事が新党の役職に就任すれば、都議会での都民ファーストの会との連携を解消するというものだ。

そもそも都議会公明党は昨年12月、自民党との連携解消を発表している。議員報酬の削減などを巡っての対立が深刻化したからだ。「これまで都議会は自民党との信義の観点でやってきたが、これは完全に崩れたと思っていただいて結構だ」と、東村邦浩都議会公明党幹事長はこの時、強い調子で述べている。

その後、都議会公明党は都民ファーストの会と連携することを発表し、与党宣言を行った。それから1年もたっていないが、今度は小池知事が公明党との信義を破ったということだろうか。

おそらくはそうだったようだ。

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