アイスデザート夏の陣、スタバが制する

日本独自の「フラペチーノ」投入、SNSも後押し

日本ケンタッキー・フライド・チキンも、2009年から「クラッシャーズ」(340円)というシェイクを導入し、若い女性客の獲得を狙っている。クラッシャーズは今年3月末には457店で販売されており、来年3月末までには全店の約半数に当たる600店で導入していく予定だ。

“アイスデザート夏の陣”はスタバの一人勝ちに

記録的な猛暑に見舞われた今年の夏、こうしたアイスデザート新商品投入などの効果はどう出たのか。

7月の既存店月次売上高は、スタバが106.7%と前年同期を上回ったのに対し、モスバーガーは97.9%、マクドナルドは97.3%と減少、ケンタッキーは87.9%と大きく落ち込んだ。8月の既存店月次売上高は各社とも未発表だが、スタバが好調を維持しそうなのに比べて、モスバーガーは横ばい前後、マクドナルドとケンタッキーは減少の公算と明暗が分かれている。

日本マクドナルドホールディングスの原田泳幸会長兼社長は、「(アイスデザートの販売は)思ったように伸びず、予算は未達だった」と漏らしており、マックフィズやマックフロートの販売は伸び悩んだもよう。

結局、“アイスデザート夏の陣”はスタバの一人勝ちに終わったと見られる。

スタバの強さの秘密はコーヒーや果汁をミックスした、氷菓飲料「フラペチーノ」にある。フラペチーノは、「夏場にアイスカフェラテ以外にも競争力のある商品を」、と望んだ米国カリフォルニアのある店長が本部に掛け合って、1993年に開発が始まり、95年に販売を開始した。日本でも96年の1号店進出当初から存在した商品であり、スタバの看板商品の一つとなっている。

フラペチーノが日本では“デザート路線”の中核に

とはいえ、日本でのフラペチーノの展開は長い間、米国で開発されたレシピそのままで販売する形となっていた。日本で独自開発されたフラペチーノは、「コーヒー ジェリー フラペチーノ」(2008年)や「さくら クリーム フラペチーノ」(10年)など一部の商品にとどまっていた。

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