アイスデザート夏の陣、スタバが制する 日本独自の「フラペチーノ」投入、SNSも後押し
しかし、スタバは2012年4月に発売した「チョコレート クッキー クランブル フラペチーノ with ホワイト チョコレート プディング」から方針を転換。「お客様がフラペチーノに求める“自分へのご褒美”への期待に応えるべく、デザート路線を展開した」(会社側)という。
このときから打ち出されたフラペチーノの“デザート路線”は、主要ターゲットである女性顧客向けに大ヒットを記録。第1号の「チョコレート クッキー クランブル フラペチーノ with ホワイト チョコレート プディング」は、食材切れで早々に販売を切り上げざるをえないほどだった。
フラペチーノの販売が会社の計画を上回って好調な要因としては、FacebookやTwitterなど、SNSによる口コミも効いている。
広告打たないスタバ、SNS普及が追い風
スタバはテレビや雑誌への広告をほとんど打たないため、新商品を出してもその訴求力にインパクトが欠けることもままあった。ところが近年、主要顧客の女性の間にこうしたSNSの利用が広がったことが追い風となり、「新しいフラペチーノを投入するたびに、SNSで話題が広がり、最近の新製品の初速は、過去最高を更新し続けている」(前出の北川氏)という。
その後もスタバは、「マンゴー パッション ティー フラペチーノ with マンゴー プディング」や「さくら ホワイト チョコレート フラペチーノ」などの、デザート路線を強調した日本独自の開発商品を次々に投入し、ヒットを飛ばしてきた。
フラペチーノ新製品の開発・投入は、会社側にとっても客単価の向上の面でメリットがある。
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