新婚で年収1000万円を捨てた夫婦の七転八起 月収3万円の落語家へ転身で迫られた劇変

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「これをやると決めたら、そこ一本で行くような人なので説得する余地もなかった」(明日香さん)

年収1000万円のセールスマンと結婚したつもりが、夫が突然、無職に。ここから明日香さんの人生は劇変する。

2008年、夫は31歳で落語家・桂伸治一門に弟子入り。「桂宮治」という芸名に。修業中の夫は、朝から晩まで師匠の下に通い詰めた。

明日香さんは結婚後も銀座でホステスの仕事を続けることに……。

現実を突き付けられたのは、夫の給料だ。「明日香、遅くなったけど今月分の給料」と手渡された封筒。ある程度は覚悟していたものの、空けて愕然とした。夫の月収はたったの3万円。師匠からもらう小遣い銭のみだった。

「彼の収入はあてにできないので自分だけが頼り。(銀座を)辞められないですよね」(明日香さん)

妻は出産わずか2カ月後に銀座へ復帰

そう考えていた矢先に明日香さんの妊娠が発覚。2010年、長女の和奏(わかな)ちゃんを授かり、銀座の仕事を辞めざるをえない状況となる。しばらくは、お互いの貯金で乗り切ろうと考えていた明日香さん。しかし、夫に貯金がいくらあるのか尋ねてみると

「・・・ゼロ」(利之さん)

独身時代、派手な生活を送っていた夫の貯金はなく、明日香さんのわずかな貯金を切り崩す極貧生活へと突入した。

住まいは、築15年の古いアパート。中でも一番苦労したのは、食事のやりくり。どうやってお金をかけずにご飯を作るかで、明日香さんは毎日、頭を悩ませることとなった。思いついたのは、納豆ご飯、納豆卵焼き、納豆ネギソバなど、安くて栄養のある納豆づくしメニューでしのぐことだった。

安くて栄養のある納豆を駆使した料理でしのぐことに。利之さん、明日香さん夫婦の劇変人生は、TBSテレビ『結婚したら人生劇変!〇〇の妻たち』9月4日(月)放送でも紹介

「基本的には納豆と卵とネギさえあれば生きて行けるっていうのを身を持って感じた」(明日香さん)

ただ、「このままでは生きて行けない」と考えた明日香さんは、出産からわずか2カ月で銀座のクラブに復帰する。

「自分はシングルマザーと思って、(夫も含めて家族を)食べさせていくぐらいの覚悟で働こうと思いました」(明日香さん)

毎日、夕方になると、夫の実家に我が子を預ける。別れ際、泣きだす子供に、後ろ髪をひかれる思いで銀座へと向かった。そして仕事を終え、我が子を引き取るのは夜中の2時過ぎ。昼間は育児に追われ、妻の睡眠時間は3時間を切った。

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