LIXILにとって、北米の水回り市場はほとんど手付かずの新市場。そこへの突破口として、現地でトップクラスのシェアを持つASBを手に入れた意味は小さくない。
ASB買収で北米のみならず南米開拓にも弾み
リーマンショック後に急速に冷え込んだ北米の住宅市場は、米国経済と歩調を合わせるように回復基調にあり、今後は量と価格の両面で成長が期待できる。ASBは業界大手として、その恩恵を享受できるというマクロ的な側面でのメリットがまずある。
アジア、北米をまたぐグローバルなサプライチェーンが構築できるという利点もある。ASBの製造拠点はメキシコに集中しているが、その生産能力は「すでに上限に達している」(ASBのジェイ・ゴールド社長)という状況にあり、今後はLIXILが中国、タイ、ベトナムなど海外に保有する製造工場からの供給を増やしたり、新たな商品アイテムを投入したりすることで、コスト面でのメリットが期待できる。
さらに、北米に拠点を得たことで、今後の新市場としてブラジルなどの南米市場開拓にも弾みがつく。
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