「駅ナカ書店」の売れ筋は、駅ソトと全然違う

通勤客が朝夕にチェック、回転速く即返品も

なぜ駅ナカ書店では2位に入るほど売れたのか。その理由として、車内広告との相性の良さが指摘されている。

同書は、東京周辺のJR全車両に車内広告を展開した。版元(宝島社)から車内広告を打つという知らせを受け、ブックエキスプレスでも目立つところに平台で置いた。すると特に店頭前を多くの乗客が通る品川店をはじめ抜群の売れ行きを示した。

出版物の車内広告といえば、昔から雑誌の車内吊り広告が多かった。だが近年ではドア上のデジタル・サイネージやドア横(紙媒体)も含め書籍の広告も行われている。車内で広告を見て気になったらすぐ買えるのが駅ナカ書店のメリットでもあるわけだ。

駅ナカで伸びる本もある

また単月で2017年7月のブックエキスプレス文庫ランキングを見ると以下のとおりとなる。

1位『豆の上で眠る』湊かなえ
2位『君の膵臓をたべたい』住野よる
3位『終電の神様』阿川大樹

 

長くなるので細かいデータは省略するが、1位、2位の作品は一般の書店でもベストセラーとなっているが、3位の『終電の神様』は、多くの一般書店ではここまでの売れ行きは示していない。エキナカ大賞の効果が如実に現れた結果である。

駅ナカの商業スペース開発はまだ十数年程度の歴史しかない。JR東海をはじめ他の鉄道各社の取り組みもまだ浅い。書店はもとよりさまざまな商機が隠れていると思われる。

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