「苦しんで学ぶ英語」はどう考えても非効率だ 「ひたすら学習」より"星占い"のほうがいい

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②は「勝手な自己完結タイプ」です。たとえば、ネーティブスピーカーの先生とうまく会話ができないなど、英語力に自信を失うような場面に遭遇すると、「自分の努力が足りないからだ」と決めつけて自己完結してしまいます。単に先生や教授法との相性の問題かもしれないし、ほかの理由があるかもしれないのに、すべてを自分の努力不足だと思い込みがちなタイプです。

③は「本音にフタをするタイプ」です。英語のニュースの理解や、仕事のためにTOEIC800点以上を取るなど、「立派な学習の目的」が必要だという前提で学びます。それが本音ならよいのですが、「英語ができないとグローバル社会を生き残れない」というような不安や恐怖心に駆られた学習動機に裏づけられている人。こうした場合、自分の興味や関心、趣味から離れた教材を選ぶので、3日坊主に終わることが多いです。

1つでも心当たりがあった方、要注意かもしれません。

こんなことを言っている、私もかつては「英語学習のドM体質」で、「必死に」「歯を食いしばって」をモットーとしていました。目に見えて成果が上がったのは、不思議なことに、必死に努力をしなくなってからです(詳しくはのちほどお話しします)。

「ひたすら英語」はあまり効果的ではない

自分の学び方に自信がない人ほど、ほかにも次のような、ちまたで宣伝されていることを鵜呑みにしがちです。

・ ひたすら英語のシャワーを浴びてみる
・ 英語を英語でひたすら理解する
・ 英語で考えようとする
・ 新たな英単語をひたすら増やそうとする

上記は一見すると問題ないようですが、どれにも「ひたすら」というキーワードが入っており、いわば「努力のための努力」になっている点からお勧めできません。

「英語のシャワーを浴びる」ですが、意味のわからないものをいくら聞いても、聞けるようにはなりませんし、せいぜい「英語を学んでいる気分になれる」くらいでしょう。

「英語を英語で理解・英語で考える」は、いかにも英語通という感じがしますよね。ところが、いわゆる「バイリンガル」と呼ばれる人々も、どちらか一方の言語で思考することが学術的にもわかってきています。

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