マスコミ業界の1位は、講談社(総合13位)となった。2位はジェイアール東日本企画(総合15位)、3位は集英社(総合16位)と続く。昨年、後半ランキングで業界トップだった電通は、今回、11位(総合74位)にとどまっている。昨年判明した女性社員の過労死事件の影響で、学生が敬遠する結果となったようだ。
メーカーはいくつかのカテゴリーに分けてランキングを作成している。昨年まで電気機械業界のみのランキングを掲載していたが、ここに自動車や機械といった業界も加えた。その結果、1位はトヨタ自動車(総合35位)、2位がパナソニック(総合39位)、3位三菱電機(総合41位)という順番になっている。
表の通り、ほとんどの会社が昨年12月から3月に実施した就活前半のランキングよりも、順位を上げている。就活を通してこうしたメーカー系企業の実力や魅力を実感したのかもしれない。
人手不足のIT業界はいかに魅力をあげるか
業界的に人気の高い食品は、明治グループ(明治・Meiji Seikaファルマ)(総合9位)が昨年、一昨年に引き続き、トップとなっている。2位は森永製菓(総合14位)、3位がカゴメ(総合21位)という順番だ。
化学・医薬・化粧品は昨年に続いて資生堂(総合49位)が1位。2位コーセー(総合61位)、3位ライオン(総合75位)となった。
通信・IT・ソフトウエア業界の首位はNTTデータ(総合53位)である。こちらも昨年、一昨年から、連続でトップとなっている。2位のSky(総合77位)は大阪に本社を置くシステム開発会社。積極的な採用ピーアール活動や定着率の高さなどが、ランクアップにつながったようだ。3位は伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)(総合89位)。
この業界は人手不足が叫ばれる一方、トップ100位までにランクインしている企業が3社と、就活生に人気とはいいにくい状況だ。学生から見て、魅力的に映る業界にしていくかも、課題のひとつだろう。
商社は今回のランキングでは、伊藤忠商事(総合25位)が1位になった。2位三井物産(総合31位)、3位三菱商事(総合34位)、4位住友商事(総合38位)と並ぶが、あまり差がなく、その年々によって順位も大きく変動している。
流通ではイオン(総合96位)が首位に。以下、2位ニトリ(総合102位)、3位ファーストリテイリング(ジーユー)(総合161位)と続く。
建設・住宅・不動産系の業界では、積水ハウス(総合93位)がトップで、2位は住友林業(総合97位)、3位三井不動産(総合111位)という結果になっている。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら