ジーンズメイト、RIZAP傘下で再生できるか

2人のユニクロ出身者によるジーンズが武器

その成否を占うのが、8月末から投入する新しいPB(プライベートブランド)「mate(メイト)」シリーズだ。

これまではエドウインやリーバイスといった大手ジーンズメーカーからの仕入れ販売が過半で、自社商品比率は3割程度だった。今後はメイトをテコに、自社商品比率5割以上を目指す。

ユニクロ出身の2人が陣頭指揮

メイト立ち上げの陣頭指揮を執ったのは、カジュアル衣料専門店「ユニクロ」出身の2人だ。

取締役商品本部長の宇山敦氏は、レナウンを経てユニクロに入社。2004年のアテネ夏季五輪の日本選手団公式ユニフォームの開発責任者を務めるなど、商品企画に長けた人物だ。2012年にユニクロを退社し、直近まで「第2のユニクロ」と呼ばれるクロスカンパニー(現ストライプインターナショナル)で商品技術の執行役員を務めていた。

「アパレル業界でV字回復した会社はない。悩んだが、業界のために何ができるかを考えてジーンズメイトに転職した」(宇山氏)

「現場とのコミュニケーション不足だった。変わろうとしなかったことがダメだった」と話す冨澤茂社長。1990年に入社し2015年10月から現職。メイトブランド誕生で目指すべき方向が固まったという(撮影:今井康一)

執行役員テクニカルクリエーターを務める高橋慎二氏は、ユニクロのジーンズブームを支えた人物として知られる。ジーンズメーカー最大手エドウインとユニクロに13年ずつ在籍し、一貫してジーンズの開発を手掛けた。

その後独立し、最近はカジュアル衣料大手アダストリアなどからの委託でジーンズ開発を続けていた。個人的にも約700本もジーンズを所有していたマニアだ。

2人が主導して開発した「メイトジーンズ」は、一部店舗で8月上旬から先行発売している。価格は1本あたり4990~6990円(税別)と、ユニクロよりは高いが、有名ブランドより安い。競合のほとんどいない価格帯を狙った。

「価格は議論になった。従来のお客様だけでなく、ジーンズメイトに初めて来るお客様も含めて、多くの人にはいてほしい」(冨澤社長)。8月下旬の秋冬シーズンに切り替わるタイミングで、全店に投入する予定だ。

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