ラコステ「ポロシャツ」が父の日に売れる理由 高品質の秘密は秋田県横手市にあった!
6月18日(日曜日)は父の日。アパレルメーカーにとって父の日ギフトを打ち出す商戦期だ。その中で、ポロシャツを売りまくるフランス発祥のアパレル企業がある。胸元のワニのエンブレムで世界的に知られている「ラコステ」だ。
ラコステは創業者のプロテニスプレイヤーであるルネ・ラコステ氏が今から84年前の1933年に世界で初めてポロシャツを作り、創業した。以来、世界中で支持されてきた老舗ブランドだ。ラコステ氏の粘り強いプレースタイルがワニの愛称で親しまれたことから、「ラコステ=ワニ」となった。
ラコステは日本でも安定した人気を誇る。2016年の国内売上高は120億円超。百貨店や路面店などを中心に131店舗(2017年5月末時点)を展開している。「歴史的にみてもポロシャツはラコステの中核の商品。そして、毎年5~6月が1年で最も売れる書き入れ時になっている」。ラコステ ジャパンのディーター・ハーベル社長は笑顔で話す。
実はスイスの小売りグループの一員
今年も販売動向は順調だ。売れ筋はやはり定番のポロシャツ。ネイビーや白・黒など人気色を中心に売れている。定番ポロは20種類以上のカラーバリエーションがあり、1万2000円(税抜き)の商品が中心だ。加えて今年は襟や袖口、ボタン、エンブレムなどをカスタムオーダーできる1万8000円の「カスタムポロ」(昨年3月開始)もよく売れている。
決して安い商品ではないが、ラコステは子供から父親へのプレゼントとして選ばれ続けているのだ。
ラコステが日本で本格的な事業展開に出たのは30年近く前のことだ。それまでは輸入商社を通じ、一部のセレクトショップなどで「フランス製の高級ポロシャツ」として販売されていた。
日本で製造されるようになったのは1989年。西武百貨店傘下の西武ファブリカが製造を担当していた。その後ファブリカは2002年に独占製造販売権を獲得。二度の社名変更を経て2015年にラコステ ジャパンとなった。現在はスイスの小売り大手マウス・フレール社が株式の66.6%を出資、丸紅が33.4%を出資している。
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