民主党にいじめられ、利益「倍返し」
住友大阪セメント・関根社長に聞く

老朽化したインフラ、補修が必要
――セメントの国内需要(含む輸出)は2011年度に6年ぶりの増加に転じました。それでも、ピーク時の1996年度は8241万トンだったので、この半分に近い水準です。今期は、東北と首都圏が牽引して、08年度以来となる5000万トンに近づく勢いですが、震災関連以外にどういう需要が支えていると考えますか。
中央高速道路の笹子トンネル事故で多数の尊い命が奪われるなど大事故となり、国民の間で老朽化した橋梁やトンネルの補修が必要との理解が深まりました。太田国土交通大臣が「インフラ元年」というように作った設備はきちんと点検し、必要な時期が来れば補修をする予算措置が出てきています。
また、消費税が上がるかもしれないと大都市圏でマンションの駆け込み需要がある。反動が来るかもしれないが、少なくとも病院の建設などを含めた民需も増えています。
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