ピコ太郎が国連版「PPAP」で担った重要な役割 日本人に「持続可能性」がピンと来ないワケ
ポップな音楽に乗せた独特な歌とダンス「PPAP」が世界中でブレークしたピコ太郎さん。一躍時の人にになった彼が、最近外務省に協力するかたちで「持続可能な開発目標」(SDGs/Sustainable Development Goals) の動画に出ている。
この開発目標、通称「グローバルゴールズ」は格差や貧困、不平等などの解消をめざし、国連が2015年に決定したものだが、日本での認知度は低い。これを受けて、ピコ太郎さんの登場となったわけだ。
「持続可能性」にしっくりこない日本人は多い
グローバルゴールズは、国連開発計画(UNDP)の政策と資金援助の指針としてあげられたもの。「持続可能性」という言葉は、聞いたことがある人も多いだろう。ただ、具体的にその意味を問われると、いまひとつしっくりこないと感じている人も多いのではないか。
「持続可能性」は、本来現代社会の軸に据えるべき目標といっても過言ではない。都心のみならず、地方のあり方を考える上でもとても重要な概念である。それにもかかわらず、しっくり来ないのはなぜだろうか。筆者が現在住んでいるドイツでの例を取り上げつつ、考えていきたい。
まず、グローバルゴールズの項目を見てみると、下記の17が挙げられている。整理すると経済、社会、そして環境に関する分野が扱われている。
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