どれだけ「商品価値」や「マツダブランド」を訴求し、「顧客満足度」を高めているか。顧客へのアンケート結果に加え、店舗の内外装や設備、ホームページのデザインも評価する。奨励金全体の半分が新基準によって決まっている。
ただ、台数を売らなくていいとは一言も言っていない。顧客満足度を高めれば、再びマツダに買い替える顧客は増える。再購入率が5~6割になれば、ビジネスが楽になる。メンテナンスなどアフターサービスの売り上げ増にも繋がり、販売店の収益は改善される。
スバルに学び、販売網を再構築
――販売店もかなり入れ替えている。
米国に着任した当初、1店舗平均の年間販売台数は450~470台程度だった。これでは規模が小さ過ぎ、全体の1/4の上位150店舗しか持続可能性がない。
販売網ではスバルを随分研究してきた。マツダとスバルの販売店舗数は600店強とほぼ同じだが、スバルは1店舗あたり年間平均でうちの倍以上の1050台を売る。スバルは2009年に経営破綻したGM(ゼネラルモーターズ)から優良販売店を取り込み、さらに米国市場に合わせた商品の投入が効いた。
昨年、われわれは立地が悪い販売店の閉鎖、移転を行い、空白地帯に出店を進めた。一方で商品価値重視の考え方に同意できない販売店とは契約を解除した。2016年1月には全米に635店舗あったが、62店舗を閉鎖し、新たに27店舗を採用した。
――白や黒、木目を基調とした内外装が特徴の「新世代店舗」の展開を進めている。
既に27店舗が導入した。今後2~3年で100店舗が投資に合意済みで、実施済みを含めると全体の2割になる。改装費用は概ね販売会社持ちだが、投資をかけてもマツダのビジネスは儲かるとオーナーは判断している。
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