新人の「上司ウケ」髪型はこの3点を押さえよ 実際に新入社員がカット体験してみた

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ただ、ここで注意したいのが、スタイリング剤の量です。学生の頃であれば、ジェルで毛束を固めたり、髪全体にワックスをつけて立ち上げる、というスタイリングを実践していた人も多いかもしれませんが、前述したように、新入社員は“職場にフレッシュな雰囲気を運ぶ”ことも仕事のうち。そう考えると、ハードジェルやヘアワックスでバキバキに固めたスタイルでは、さわやかな印象が損なわれてしまいます。そこで、毛髪を固めるのではなく、まとまり感を与える程度に仕上げるために、ムースタイプを使ったり、ワックスを使う場合は少量(小指の爪ほど)を2回に分けて塗布するようにしましょう。

そのときのポイントとして、川嶋氏は「ワックスは、まずは手のひらにつけて伸ばすこと。その後に細い毛束を作って、塗布しましょう」とアドバイス。また、「質感に統一感をもたせるためにも、ワックスは耳まわりや襟足など、毛が短い部分にもつけるのがコツ」と、プロならではのスタイリング術を伝授。確かに、ワックスをつけた部分はマットな質感、そのほかはパサパサだと、きれいにまとまりません。スタイリング剤は部分ではなく、全体に塗布しましょう。

「上司ウケヘア」のビフォアー・アフター

施術前(撮影:梅谷秀司)
施術後(撮影:梅谷秀司)

新入社員にとって、先輩からも上司からもかわいがられるためには、“感じのいい”ヘアスタイルにするのがベスト。なかには、髪型で個性を出したいという人もいるかもしれませんが、それは仕事に慣れてきてから追い追い考えればいいこと。まずは、“こざっぱり”とした清潔感のある見た目印象に仕上げたほうが、組織のなかでは、何かとうまくいくはずです。

加藤 智一 美容ジャーナリスト

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1973年東京都生まれ。複数女性誌の編集部で美容・ファッションを担当し、アシェット婦人画報社(現・ハースト婦人画報社)に入社。女性誌の美容担当を経て2005年に独立。女性誌・男性誌・Webなどさまざまな媒体で編集・執筆を行うほか、講演はPRアドバイスも。最新のスキンケア情報、メイクアップのトレンドから美容医療まで幅広くカバー。著書に『お洒落以前の身だしなみの常識』がある。

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