カリスマ栄養士が明かす「一流の食事」の秘密 「大事な決断の前はアーモンドを食べなさい」

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最近はマインドフルネス(瞑想)を取り入れ、心を落ち着かせ、パフォーマンスを上げようとする取り組みが人気です。メンタルトレーニングを取り入れることは筆者も大賛成です。でも、それだけでは十分ではありません。脳の神経細胞や神経伝達物質をつくる材料が足りなければ、思ったようにはいかないでしょう。5人分のカレーライスをつくるのに、肉が3人分しかないようなものです。

では、脳が冴えるためには、どのような栄養素を取ればよいのでしょうか。

「イライラするのはカルシウムが足りないから」

よくこういう言葉を耳にします。これは、根拠のない話ではありません。神経伝達のメカニズムから考えると、実に理にかなっているといえます。

神経というのは、身体各部が受けた刺激を脳や脊髄に伝える、また、脳や脊髄の信号を末梢に送る、タンパク質でできた神経線維の束のことです。シナプスという、情報を出力する側の細胞と入力する側の細胞との間にすき間がある構造になっているため、情報の受け渡しを「神経伝達物質」が担います。

カルシウム・マグネシウムが思考力を最大化する

この伝達を正常に行うために、神経伝達や神経細胞の働きを促進しているのが、カルシウム、マグネシウム、ビタミンB群です。

カルシウムやマグネシウムが不足すると、システムが不安定になって情報がきちんと伝わらなくなるので、体にいろいろな不具合が出てきます。

何時間もパソコンの画面に向かっていたら、目の下がピクピク痙攣(けいれん)してきた。休日にサッカーの試合に出たら、後半足がつってしまった。こういう経験はありませんか。

これらは長時間、目や足といった体の特定の場所を使い続けたために、その部分のカルシウムやマグネシウムが減って、神経伝達システムが誤作動を起こした結果です。自分では筋肉を痙攣させたり、収縮させたりする命令など出していないのに、筋肉のほうは勝手にそういう信号を受け取ってしまっている。こうなると自分の意思ではどうにもなりません。

つまり、カルシウムやマグネシウムが不足すると、思いどおりに、頭や体を動かすことができないのです。

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