カリスマ栄養士が明かす「一流の食事」の秘密 「大事な決断の前はアーモンドを食べなさい」

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判断が鈍るのも、カルシウムやミネラルといった神経伝達に必須のミネラルが不足している可能性が高いといえます。ミネラル不足になる原因は、主に次の3つです。

1つは、ストレス過多。仕事のプレッシャーや人間関係、明るすぎる夜、騒音など、現代人は朝起きてから夜寝るまで、絶えずプレッシャーにさらされています。そして、人はストレスを受けると、体内のミネラルが急激に消費されます。

2つ目は、スナック菓子やファストフード。これらに含まれている白い砂糖や油脂は、カルシウムの大敵。しかも、そういった加工食品にはミネラルがほとんど入っていませんから、失われた分を補給しないかぎり、減ったミネラルはそのままになってしまいます。

3つ目は、日本の土壌。ミネラルが存在するのは水と土の中だけなので、人は通常、野菜などを食べて、それらを間接的に体に取り入れます。ところが、日本の土壌はほとんど火山灰なので、もともとミネラルの含有量が少ないのです。

大事な決断の前は、アーモンドとバナナを食べなさい

ミネラルが減りやすく、摂取しにくいという環境は変えようと思っても限界があります。どうすればよいか。そこで、食べ物です。

神経伝達に欠かせないのはカルシウムやマグネシウム、ビタミンB群ですから、それらを多く含む食品を食べればよいのです。

まずは、大豆製品、海藻、ジャコ、桜エビ、アーモンドを、意識して多めにとる。

乾物・乾燥類としては、切り干し大根やヒジキの煮物、切り昆布の煮物といった総菜がおすすめです。コンビニでも買うことができます。また、豆類としては、サラダビーンズをサラダはもちろん、スープや炒め物に追加するのもよいでしょう。

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小腹がすくと条件反射的にチョコレートのようなお菓子を食べていた人は、それをバナナやおにぎりに替える。缶コーヒーをやめて果汁100%のオレンジジュースにする。これを習慣にすれば、仕事のミスの回数は必ず減っていきます。

最近ストレスがたまっているという自覚があるなら、いつもの朝食やランチにヨーグルトや生野菜を加えてみてください。カルシウムやマグネシウムのサプリメントを飲んで補うというのもいいアイデアです。

心を落ち着けようとマインドフルネス(瞑想)やヨガを始めても、カルシウムやマグネシウムが減っている状態では、効果は期待できません。ならかご参考になればと思います。

石川 三知 Office LAC-U 代表、Body Refining Planner

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いしかわ みち / Michi Ishikawa

病態栄養相談に携わった後、東京工業大学勤務を経て、スポーツ栄養指導を開始(専修大学アメリカンフットボール部)。これまでに、中央大学水泳部、トライアスロン(ナショナルチームを含む)、東海大学陸上競技部短距離ブロック、スピードスケート岡崎朋美選手、陸上男子短距離日本代表チーム、陸上短距離末續慎吾選手・佐野夢加選手、デンソーボート部、新体操日本代表チーム、全日本男子バレーボールチーム、フィギュアスケート荒川静香選手・髙橋大輔選手をサポート。現在は、都留文科大学陸上部、東海大仰星高校ラグビー部、競泳渡部香生子選手を始めとする多くのトップアスリートの栄養指導を行う。著書には、『トップアスリートに学ぶ「勝負食!」実践編』(講談社エディトリアル)、『フィギュアスケーター髙橋大輔を支えてきた食事パターン 身体を引き締める食べ方1:1:2』(マガジンハウス)など。ターザンの長友選手の食の連載の監修も務める。

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