「自動運転なんて必要ない」と考えている人へ ベンツで未来研究を行う社会学者に聞く

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これを実現するには技術的な課題もさることながら、人々が自動運転という概念を受け入れなければならない。マンカウスキー氏は、これについては「今後15年もたてば人間も変わる。新しく誕生した技術が私たちを変えるのだ」と楽観視する。ウォークマンによって人々は音楽を持ち歩くようになった。スマートフォンで常時インターネットに接続できるようになり、インターネット検索が当たり前となって、情報との接し方が変わった。

自動運転には今までにない世界を切り拓く可能性がある

変化とは新しい環境への適合をもたらすものである。今は自動運転夜明け前で混とんとしているが、人々は自動運転に接すれば接するほど学習し、使いこなすようになる、というのが見立てである。T型フォードの誕生によって人々の生活が変わり、20世紀型の文明が花開いたように、自動運転には今までにない世界を切り拓く可能性がある。

アレキサンダー・マンカウスキーは自動運転の夢を見るか!?──メルセデス・ベンツで未来研究を行う社会学者に聞く
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