尼さんとクリスチャンの男が結婚してみたら 「宗教バラバラ夫婦」の日常を追ってみた
それは、大治朗さんが、団姫さんの誕生日に送った一通のメール。書かれていたのは「まるこさんに出会えたことを感謝します」という言葉。それを目にした団姫さんはこう思った。
「普通の30代の男性やったらそういう言い方はあんまりしないんじゃないか。その文章が、この人が十字架の前で、神様に言っているような姿が、すぐにパッと思い浮かんだ。やっぱりこれはクリスチャンで間違いないな!って」(団姫さん)
大治朗さんがクリスチャンと確信した団姫さん。本人に尋ねると
「・・・・ゴメン(土下座)隠すつもりじゃなかったんや、なかなか言い出せなくて…」(大治朗さん)
「信仰があるって素敵なこと」
大治朗さんはクリスチャンであることを、初めて告白。それまで言えずにいたことを詫びた。すると…団姫さんは、一つも責めることはなかった。むしろ「なんで謝るん?信仰があるって素敵なこと」と優しく微笑んだのだ。
「ちゃんと信仰を持って生きているのが分かったので、この人と付き合ってて良かったな、この人となら結婚して大丈夫やと思いましたね」(団姫さん)
こうして2011年、2人は晴れて結婚。そして、夫婦になって半年後、団姫さんはお坊さんになるために、出家!比叡山での60日間の修行を終え、ついに『尼僧』になったのだ。
そんな宗教バラバラ夫婦に、お節介ながら、将来は、どんなお墓に入るつもりなのか、聞いてみると
「我々の場合は結婚した時から話し合っている。『夫婦墓』(めおとばか)に入ろうと思っています」(団姫さん)
夫婦墓とは、代々継承しない、夫婦2人だけが入る墓。子どものいない夫婦や、宗教の違う夫婦などに利用者が増えている。実家のお墓にはお互いに入りづらい。でもこの二人の間では宗教観が一致しているという事で、夫婦墓に入ろうということだ。
最後に、尼さん妻に聞いてみた。
クリスチャンの夫と結婚して、正解? それとも後悔?
「大正解だと思っています!仏さまに出会わせて頂いて、大治朗さんと出会わせて頂いて、本当に幸せなので有難いです!大正解です!」(団姫さん)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら