4人以上の場で話が苦手な人に教えたい知恵 心地よい2番手を目指し、否定語は発するな
話を振ってもらう率を上げ、話ができる状態に自分を持っていったなら、最後は「口を開く」番。しかし、何を話してもいいわけではなく、ここでミスを犯せば、「空気が読めない」「全然つまらない」と1番手からも、そして3・4番手からも思われてしまいかねません。
まず心得ていただきたいのは、2番手は「会話を広げることに注力する」ということ。話をまとめるでもなく、聞き役でもなく、「広げ役」が2番手になるには最適です。
「それって~ってことだよね」と言ってしまうと、一見話をまとめているようでも相手は否定されたと感じ、脳の感情を司る部分を刺激してしまいます。また、話せない人が「聞き役」になると、今度は自分の感情を司る脳の領域がストレスを感じ、発話を司る前頭葉はなかなか活性化しません。
3つの「どう」を駆使する
会話を広げるには、3つの「どう」を駆使しましょう。これは、1番手の話を「へえ!」「なるほど~!」「そうなんですね!」などの感嘆のフレーズで1回トラップした後使ってほしい言葉で、
(1)どういうこと?(説明を引き出す)
(2)どうして?(そう思った背景を引き出す)
(3)(自分もやるなら)どうすれば?(利用法を引き出す)
という3つの「どう」です。この3つを織り交ぜて3番手や4番手の人に話を振りながら会話していくと、そのうち1番手の人が入ってきます。そのときは、「新たな広げる材料をもらった!」というスタンスで話を受け止め、また3つの「どう」で話を回し、ちょくちょく自分の意見も入れていきましょう。
ちなみに、「どういうこと?」には、発言者にパスを出したつもりがなくても、その言葉を使うと「あなたにパスを出した」空気をつくりやすくなる、便利なトラップ効果があります。1番手が新たなテーマを提供してくれたときには、ぜひ使っていただければ、と思います。
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