藤野:無駄を出さないライフスタイルです。各都道府県などの家庭ゴミの量を比較したら、名古屋がダントツに少なかったのです。たとえば野菜の切りくずにしても、すべて野菜スープとして再利用するくらいなのです。しかも、面白いことに家庭ゴミの量が少ないところほど、貯金をしっかりしているという傾向が見られます。50代で貯蓄ゼロという世帯の方は、きちんと節約をしたうえで、浮いたおカネを積み立て投資に回すことが、老後資金をつくるうえで大事ですね。
貯蓄ゼロでも、「10年で資産1500万円超」も
中野:本気を出せば十分、リカバリーできると思いますよ。50歳になった時点で資産がゼロなら、ここで頑張って資産形成をすればいい。
藤野:10年間は、資産形成をするうえでそこそこの期間ではありますからね。頑張って月10万円ずつ投資に回す。そうすれば元本ベースで1200万円。これに投資のリターンが付けば、かなりの金額になるでしょう。
渋澤:月10万円(年間120万円)を10年間積み立てて、年平均5%の利回りで運用できれば、10年後の資産は1552万8000円です。もし10%で運用できれば、2048万4000円。60歳になった時点で2000万円あれば、まあ何とかなるかもしれない。
中野:70歳まで運用すると思えば、さらに状況は変わるでしょう。そう簡単ではありませんが、月10万円を年平均5%の運用利回りで20年間積み立てていけば、70歳になった時の保有資産額は4110万3000円です。同じ条件で運用利回りを10%に設定したら、7593万6000円ですから、ここまで来れば老後の生活は楽勝です。
藤野:ただし、途中でやめてしまうと投資の効果は得られなくなりますから、とにかく続けることが大事です。60歳になったから安全な運用をしたいという理由で、今まで投資に回していた資金を全額解約して、預貯金にしてしまうケースもありますが、そうではなく、使うおカネを一部解約するのは良いとしても、残りの資金はそのまま投資のポジションに置いたままにするのが大事だと思います。
中野:現実的な話になりますが、おカネがないと、いくら健康でもつらいですよ。おカネは価値観の一部ですが、生きていくうえで不可欠なものではあります。
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