特急「リバティ」運行初日の夜に乗車してみた 東武期待の新型列車、通勤時間帯の状況は?
いまひとつの話題は、野田線への乗り入れだ。帰宅時間帯の特急「アーバンパークライナー」として設定され、浅草発平日下り2本が該当する。1本は大宮行き、もう1本は大宮行きと野田市行きの併結で、加えて2本目の大宮着列車は折り返し大宮発運河行きの野田線内特急となる。館林へも「リバティりょうもう」として夜間に1本増発された。日光線と同じ特急車が伊勢崎線に進出し、もはや「○○線用」という垣根はない。「リバティりょうもう」は、東武動物公園までは「リバティけごん」と併結する。
なお、浅草~春日部間の都市圏内運転の通勤用特急は従来「けごん」等に含まれていたが、今改正で「アーバンパークライナー」と並ぶ名称の「スカイツリーライナー」が与えられた。これには、朝晩とも500系リバティの列車と100系スペーシアが充当される列車とがある。
需要をつかむかアーバンパークライナー
夜の通勤時間帯のトピック、野田線直通のリバティはどのような列車かこちらも興味があり、前日、すなわちダイヤ改正初日の夜に乗ったので、簡単に記したい。
「アーバンパークライナー」の愛称で、浅草発は20時30分の大宮行き1号と21時30分の大宮・野田市行き3号、加えて大宮22時43分発の運河行き2号がある。いずれも平日の運転であり、土休日は「スカイツリーライナー」の一員として浅草~春日部間のみ運転される。
乗車したのは、春日部で分割を行う3号。浅草で8割方の席が埋まっていたのは、明らかに初日のファンのためだった。とは言え、それだけ関心が持たれる列車の証で、ネクタイ、背広姿での勤め帰りも多かった。
手にする特急券は「浅草→せんげん台」と記されている。せんげん台は春日部の一つ手前の停車駅で、今改正で通勤特急の停車駅に加えられた。浅草発の直通列車は野田線内が岩槻~大宮間を除いて各駅停車で、鬼怒川線方面と同様座席指定を受けないならば乗車券のみで乗車が可能。そのサービスを、せんげん台から実施するためである。
とうきょうスカイツリーと北千住の両駅で満席になり、せんげん台には複々線が終わり地上に下りてまもなく、22時ちょうどに到着した。次が春日部、06分着。
到着したのは東武スカイツリーライン(伊勢崎線)下り副本線の4番線。そこで前側1~3号車の大宮行きと、後ろの4~6号車、野田市行きに分割する。先に出る大宮行きも22時14分発と8分の停車時間があるのは、野田線のダイヤの都合だろう。当日は2分遅れて16分発となったが、その間3番線に2本の下り電車が到着し、発車した。
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