「平野レミ」を姑に持った妻から見える光景 料理へのこだわりは、やはり尋常ではない
この和田家秘伝の味に対するレミさんの評価は?
「おいしい! ジャコ、大好き」(レミさん)
「何が入っているかというと、うちでダメになりそうだった食材が入ってる。うちの冷蔵庫、キレイになりました」(明日香さん)
「廃棄利用ですって! ひどい嫁でしょう」(レミさん)
なんて憎まれ口をたたきながら、レミさんは嬉しそうだ。レミさんも、この料理を母親から教わった。
「お母さんはいり豆腐の中にいろんなものを細かく切って入れてた。親から代々、また孫から曾孫に。料理のDNAだね」(レミさん)
3品目は、「風邪の時にレミさんが作ってくれた料理」。コメの中に豚肉の薄切りと、ニンニク2株を丸ごと投入。ニンニクがほくほくになるまで煮込めば、もう完成だ。
「相当ニンニクですね。一口食べたら、もう体がポカポカしてきます」(明日香さん)
明日香さんは、レミさん直伝のおかゆに加えて、香菜しょうゆなど3種の薬味を用意した。
「中華のおかゆ屋さんに行くと、いろいろ小鉢にのっかって楽しいじゃない。ちょっとずつ味を変えて」(明日香さん)
でも、どうしても“おかゆの味”は変えられない。
「完璧だから。いろいろ入れたりするのも絶対違う」(明日香さん)
はたしてレミさんの評価は?
「おいしい、おいしいね。これはいつ食べてもおいしいね。楽しいね、こういうのね。あ~、美味しかった。幸せだな~」(レミさん)
大満足のレミさんだったが、明日香さんは、とっておきのサプライズを用意していた。
嫁が用意した本当のサプライズは、〇〇のお弁当!
「私のこれまでの料理は前座」と言いながら出してきたのは、ひとつのお弁当。作ったのは明日香さん……ではなく、夫の率さん??
「これが、私が本当に母の日にしたかったもの。率さんのお弁当」(明日香さん)
「えっ、率ちゃんが作ったの? うちの息子が? 息子が包丁持ってる姿なんか1度も見たことない」(レミさん)
でも、明日香さんはなぜ、このサプライズをしたかったのか?
「率さんの今があるのは、お義母さんの毎日の弁当の結果じゃないですか。育児大成功だよ、お義母さんっていうのを、母の日なので伝えられたらすてきだなって」(明日香さん)
実は、率さん、娘のために毎日弁当を作っているという。今回の母の日弁当も、チキンの皮はヨーグルトに漬けてやわらかくし、インゲンとレンコンとナス、ピーマン、明太子と彩りも鮮やか。
「おいしいよ。私が作るのと同じ味よ。面白いね~。これはもうDNAだね」(レミさん)
そんな姑に嫁が言う。
「もういつ死んでも大丈夫ですよ、お義母さん」(明日香さん)
「殺さないでよ。まだ、生きるよ、私。私、死なないと思うな、ず~っと。入れ歯もなくてさ。歯見て、私の歯、きれいでしょ。歯痛くなったことないんだもん」(レミさん)
気がつけば、物言いも似てきた嫁と姑であった。
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