時価総額42兆円!米国で話題のMLPって何だ ゴールドマン・サックスのキリ・ルーピス氏に聞く、シェール革命の実態
――MLP投資に過熱感は出ていないのですか。
われわれはそう考えていない。
足元のバリュエーションを見ると、MLPの配当利回りは先ほど話したように6・5%あり、REITや10年もの米国国債(約2・5%)と比べると、とても大きなスプレッドとなっている。
FOMC(米連邦公開市場委員会)がQE3(量的緩和第3弾)を縮小すると言われているが、仮にそれによって将来、国債金利が4%程度まで上昇したとしても、まだMLPの配当利回りとのスプレッドでは余裕がある。加えて、(MLPの持ち分時価総額の拡大につながる)9%の高成長率というストーリーもある。
――今、米国でMLPにまつわるホットトピックは何ですか。
米国でもこうした話、つまりMLPの存在自体がホットトピックなのだ。これまでは個人投資家などリテールが主体だったが、最近では州の年金ファンド、投資ファンドなど機関投資家がMLPに目を向け始めている。MLPはまだ投資家の間での認知度が低く、今後も資金流入が続く可能性が高い。
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