「あなたのことはそれほど」が映す不倫の現実

のめり込む男女の心理と「ごまかし」「見破り」

2話の放送終了後、ネット上には「ヒロインがゲスすぎる。ありえない」「悪びれないところがイライラする。こんな女がいるのか?」などの声が上がりましたが、実はこれこそがリアル。不倫をしている女性には美都のような大胆なタイプが多く、「なぜ不倫をしているのか?」という大した理由もほとんどありません。ドラマでも、「初恋というだけで、なぜ光軌をそんなに好きなのか?」という描写は少なく、「好き」というアバウトな感情だけで暴走しています。

不倫をする女性の大半は、「結婚しても、独身時代の恋愛体質が残っている」という状態。学生時代のような「恋がしたい」「ラブラブなムードで幸せを感じたい」という感覚が強く、相手の長所など自分に都合のいい一面だけを見て、突き進んでしまいます。実際、先々月に相談を受けた美奈さん(仮名、32歳、医療事務)は、「彼(40歳、不動産営業)の都合のいいときだけ会って、必ず体を求められる」という関係性なのに、「彼は優しい人。見た目も性格も大好き」と言っていました。

美奈さんが不倫をやめるために重要なのは、恋愛体質から抜け出して、自分を客観視すること。恋愛の優先順位が高く、結婚してもそれが1番のままでいる人は、なかなか不倫から抜け出せません。「私は『恋をしている状態が好き』『恋愛が趣味・生きがい』という思考回路になっていないか?」というセルフチェックをしつつ、本気で「変わらなきゃ」と思うことが大切なのです。

感情の起伏が激しい不倫女性

このドラマの見どころとなっているのが、美都のモノローグ。

光軌に連れられてホテルへ向かいながら「こんなの間違っている。だけど今、どうしようもなく幸せ」。ホテルから出る前に「奇跡的で必然な出会い。からの宿命の恋……運命?!」。

家での入浴中に「思い出した。恋ってこんな感じだった。違う、こんなにドキドキするのは中学以来。有島(光軌)くんだけ、有島くんだけだ」。デートの待ち合わせで光軌を待ちながら「今日は軽く思われないよう早めに切り上げて次につなげよう」。

再びホテルへ来て「結局また(来てしまった)……。でもこれって私のこと好きってことだよね」。ベッドで光軌に抱かれながら「有島光軌。忘れるわけない。光軌、美都……有島美都。私、これになりたい。何で結婚しちゃったんだろう」。帰宅して夫と話しながら「いっそ涼ちゃんが私のことを嫌いになってくれたら、いろいろラクなんだけどな」。

光軌と温泉旅行へ行く前に、玄関で夫を見送りながら「バカだけど、バカなりに、なるべくなら誰も傷つけたくない。ただただこの運命を逃したくないだけだから」。光軌と露天風呂につかりながら「大事な友達を失ってまで見てるこの景色は、世界でいちばんキレイだと思う」。ダブル不倫であることがわかり「あれっ、有島くん、もしかして私より悪い人だった?」。

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