「地雷ファンド」を避けるにはどうするのか イデコを使って着実におカネを増やす方法

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手数料にこだわる話をしたすぐ後に、控除率が馬券代の約25%に及ぶ(馬券の種類によって微妙に異なる)競馬の予想を書くことに、少々違和感を感じなくもないが、「運用」はおカネを儲けることが目的だから特に他人へのアドバイスに当たっては無駄な手数料支払いを徹底的に嫌うべきだが、想定の範囲内の「競馬の損」は自分にとって「教養・娯楽費」の一部だとして、筆者は整理している。

キタサンブラック有利、対抗はディーマジェスティで

さて、今週末は、「春天(はるてん)」こと春の天皇賞だ。3200メートルという長距離は現代競馬向きではないが、天気予報では、週末までに雨は無さそうなので、高速馬場での決戦になりそうだ。

昨年の有馬記念に続き、サトノダイヤモンドとキタサンブラックの現役最強馬決定戦「第2弾」が期待されるが、初の同斤量(58キログラム)での対決となるし、58キログラムはサトノダイヤモンドにとって初斤量でもあり、セオリー的にはキタサンブラックが有利と見るべきだろう。枠順もキタサンが3番、サトノが15番とキタサンが有利だ。

キタサンブラックは先行力とゴール前のしぶとさが持ち味なので、サトノダイヤモンドは早めに馬体を併せに行くことになるだろう。もちろん、2強での決着が十分ありえるが、末脚勝負の差し馬にチャンスがあるのではないか。差し馬の中で、前走の存外の負けぶりで人気を落としそうなディーマジェスティを対抗に狙ってみたい。高速決着で、昨年の皐月賞で見せた1級品の切れ味が生きるのではないだろうか。もちろん、サトノダイヤモンドも3番手以下には落とせない。

押さえには、長距離戦なので騎手の腕に期待して、横山典弘騎手のゴールドアクター、M・デムーロ騎手のレインボーラインを採る。

山崎 元 経済評論家

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やまざき はじめ / Hajime Yamazaki

1958年札幌市生まれ。東京大学経済学部卒業。経済評論家、楽天証券経済研究所客員研究員、株式会社マイベンチマーク代表(投資と投資教育のコンサルティング会社)と複数の肩書を持つ。三菱商事、野村投資信託、住友信託銀行、メリルリンチ証券など計12回の転職経験を生かし、お金の運用、経済一般、転職と自己啓発などの分野で活動中。著書に『超簡単 お金の運用術』(朝日新聞出版)『「投資バカ」につける薬』(講談社)『お金がふえるシンプルな考え方』(ダイヤモンド社)など著書多数。馬券戦略は馬連が基本。【2024年1月5日編集部追記】2024年1月1日、山崎元さんは逝去されました。心から哀悼の意を捧げ、ご冥福をお祈りします。

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