日本上陸!アマゾン生鮮便に「死角」はないか トマト1個から超高級店のこだわり食品まで
アマゾン利用者はうれしいけれど…
まず考えられるのは、在庫管理の問題だ。これまで扱ってきた加工品に比べて、消費期限が圧倒的に短い生鮮品を扱う上では、ある程度の在庫ロスが発生するのは間違いない。
小売大手が営むネットスーパーの場合、店舗と在庫を共有することができるのに加え、売り場で一定時間が経過した生鮮品を惣菜に加工して販売するなど、臨機応変な対応もできる。現時点では、アマゾンがそういった機能を持つのは難しいように思われる。
配送にも課題があるだろう。物流大手を中心に人手不足が深刻化する中、アマゾンフレッシュと同じ配送網を使ってサービス提供するプライムナウの利用者数も拡大している。より品質管理が厳密になる生鮮食品が加わることで、現場の負担が増すのは間違いない。
同社はプライムナウのサービスにおいても、自社での商品拡充に加え、三越伊勢丹と組むなどして食品分野を強化している。利用者にとって品ぞろえの大幅な拡充は歓迎すべきこと。ただ、アマゾンが利用者を広げるためには、これらの課題をきっちりとクリアすることが求められそうだ。
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