セブン・マック…、これが「FC店増減」の全貌だ 消費の栄枯盛衰は主要チェーンの動向が映す

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一方、コンビニ以外で店舗減少が目立ったのが「ブックオフ(BOOKOFF)」。近年、ネット書店や電子書籍の普及により、収益を支えてきた本の買い取りの減少基調が続き、2016年3月期に上場来初の営業赤字に転落。2017年3月期も赤字継続の見通しだ。かつて一世を風靡したFCチェーンの代表格だが、視界は晴れない。

写真プリント店は減少

続いてサービス業。店舗数増加のトップは「女性だけの30分フィットネス」で知られるカーブスだ。2005年に米国のカーブスの日本におけるFC展開を開始してから、10年間で全店舗数は1700店舗超にまで増加(FCは約1550店)。拡大が続くサービス業のFCの中でも、近年急成長した代表格である。

特にシニア層の女性から支持を集めており、開店前に常連客が列をなす店舗も珍しくない。ただ足元では店舗数が上限に達しつつあり、新規参入できる地域が限られていることから、FC募集を縮小している。

ほかに上位で目立つのは、やる気スイッチグループや城南コベッツといった学習塾。少子化の中、1人当たりの子どもにかける教育費は増加傾向にあり、サービス業FCの中でも成長株として期待を集める。またダスキンが運営する複数のFCチェーンも加盟店の数を伸ばしている。

一方、サービス業の下位には、プラザクリエイトが運営する写真プリント店パレットプラザがある。スマートフォンの普及による写真印刷の需要減退を受け、プラザクリエイトは2016年3月期に営業赤字に転落。目下、不採算店の閉店を加速させる一方、写真プリントだけでなく写真雑貨やアルバムのデコレーションなどへサービスを拡張した店舗「フォト&モア」への改装を進めている。

また介護レンタルや調剤薬局を展開するトーカイが運営する清掃具レンタル「リースキン」の加盟店数も2013年度の1249から2015年度は1181へと数を減らしている。

次ページ最後は主要な外食FC店の増減を公開!
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