豪華バス競争「3列席」で挑むバス会社の狙い かつての寝台列車利用者層がターゲット?
「ReBorn」に乗ろうとして、まず驚くのは乗降ステップの華やかさだ。
ステップを上がると、床が木目の美しいフローリングになっている。そのフローリングの上には、一人分ずつ独立したシェル型シートが並んでいる。シェル型シートは背面が固定されているため、リクライニングするときに後部座席の人を気にしなくて良い。
さらに、個室ではないものの、左右に障壁があるため他の乗客から寝顔を見られることがなく、睡眠時に隣席の乗客の頭や肘が触れてくることもない。シェルで囲われているので、わずらわしい目隠しのためのカーテン開閉がいらない。
前席の下部を活かしてフラットに
独立3列シートの多くは、通路を2本にしたり、2列席になる側のシートを少し離したりすることで隣席の乗客による干渉を防いでいる。しかし、このクラスのバスは、車内の幅がどれもほぼ同じなので、通路と2列シートの隙間によって一席あたりの幅が狭くなってしまう。
その点、同じ3列シートでも、「ReBorn」は独立シェルをすきまなく2つ並べることができるので、通路に必要な分を除いた横幅を3席で最大限活用できるわけだ。実際、座ってみると、一人分の空間が意外なほど広いことを実感する。
一人分の空間の広さの秘密は、足元にもある。座席をリクライニングし、電動ゆりかご機能で最大リクライニングをすると、レッグレストが前席下部を利用したフットレストと連結したフラット構造になる。これで、座面からふくらはぎを経て踵までが自然な形でシートに乗るため、体が安定し、リラックスできるのだ。
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