【完全保存版】東電株主総会、全議事録(2) 3時間41分にわたるやりとりを、すべて公開
こういった発電部門を分離独立させたあとのわが社の姿は、当面は3部門からなります。一つ目は配電部門で電力を小売りして、消費者に対するサービスを行います。二つ目は送電部門です。これは事実上の電力の取引所となって、公正な電力価格形成をつかさどります。そして三つ目は、原発と核物質の管理部門です。そして将来的にはこの3部門も別会社に分離させます。
最初の小売りの配電部門は、今この私たちの会社は、民間の株式とあと実質上国の機構が入っているわけですけれども、その民間部門の会社にするわけです。そして送電の電力取引部門は、政府出資の会社に切り分けます。そして原発核物質の管理は、政府特殊法人というふうになります。これらによって最終的にはわが東京電力は、電力小売り会社として、現在の売り上げ規模と同等の5兆円の民間会社として再建を果たすことになるのです。
しかし、皆様、お手元の開催通知書の18ページをご覧ください。取締役会の意見というふうにして、第9号議案について書いてあります。ここを読んだときに、わが社は3.11を経験しても何も変わっていないなということを切実に感じました。こちらにある柏崎刈羽原発がうんぬんとありますが、これを福島第一原発に置き換えて、皆さん読み直していただけませんか。私たちは福島第一原発についても、問題をずっと指摘してきました。その時に取締役会の回答というのは、こういった安全ですとかそういったことでした。これは新たな神話の始まりだとしか思えません。先ほどありましたように泉田知事のご指摘ですとか、柏崎刈羽に訴訟が提起されていることなど、何ら考慮していないそういったものだと思います。
私は東電学園で学んだという、東電の社員の方からのお話を聞きました。その方に誰かが原子力神話を、そういったものを東電学園で学ぶんだろうと揶揄したような質問をされました。しかしその方は、東電学園で学んだのはいかに電力供給をしていくかという、そういったことだとおっしゃっていました。それは、電力供給をするということは、原発をつくる、原発を動かすということではないはずです。そのことが3.11でよくわかったのではないでしょうか。
皆様、私たちの東京電力が電力小売り会社として再建するために、第11号議案への賛同をよろしくお願いいたします。以上です。(拍手)
司会:11号議案の補足説明、どうもありがとうございました。続きまして第12号議案、補足説明いかがでございますか。はい、よろしくお願いします。
2861番・女性: はい、2861番、国際環境NGOのグリーンピースジャパンです。第12号議案、福島原発事故の製造者責任に関する調査についてご説明いたします。総会開催通知の17ページをご覧ください。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら