「仲の悪い」若手と年配がわかりあえる方法 互いの話を聞き、立場を思いやれるか

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【7】人生を24時間としたら、今何時にいるかを考える

人生を1日の朝から晩までと考えると、あなたは今何時にいるでしょう? たとえば、日本人男性の平均寿命を80歳としてあなたが60歳だとしたら……

24÷80=0.3

0.3×60=18

18時、つまり夜の6時です。

定年まであと5年であったとしても、人生を時計にたとえてみれば「人生は思っているよりまだまだ長い」と気づくでしょう。人生時計はあなたにどんな命の使い道を示唆してくれるでしょうか?

最も重要なのは、「これまで何であったか。これから何でありうるか」ということです。これまでのあなたが「周りから煙たがられるベテラン社員」だったとしても、これから「シニアの品格」を身に付け、自分を変えていくチャンスは残されています。

じっくりと自問して答えを考えてみる

【8】「使命」と「役割」の違いを認識する

ビジネスの現場ではミッション(使命)という言葉がよく使われますが、「使命」と「役割」の違いは何だと思いますか?

使命は上とか未来から与えられて固まっているもの。一方、役割は自分の中から湧き出てくるもの、という考え方があります。職場でのあなたの使命や役割について、一度じっくりと自問して答えを考えてみると、自分自身のことのみならず、立場が変われば役割や使命も変わるということに気づくはずです。あなたがわかり合えないと思い悩んでいる相手との摩擦は案外簡単に解消するかもしれません。

『シニアの品格』(小学館)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

「人の話をよく聞き、相手の立場を思いやり、必要があれば自分を変える勇気を持つ」。ベテラン社員と若手社員がお互いに気高い目的意識を持って切磋琢磨しながらコミュニケーションが取れるようになると、より良い関係に変わっていくでしょう。

日本語では「シニア=年長者」という意味合いが強いですが、英語では年長という意味のほか「上級」という意味でシニアという言葉が使われることも多いです。シニアリーダー、シニアマネジャーなど「上級」という意味で使われ、必ずしも高齢ということではありません。

「シニア=人生の上級者」に実は年齢はそれほど関係ありません。20代だろうと30代だろうと自分らしい真の人生の歩み方に気づき転機を迎えた人は誰でも「人生の上級者」になれるはずです。

小屋 一雄 ユーダイモニア マネジメント代表

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日米の自動車メーカー、外資系ラグジュアリーブランドにてマーケティングマネジャー職を担当。米国系自動車メーカーではアメリカ・デトロイト本社においてアジア地域の商品戦略を担当。またギャラップ㈱では1995年に日本における創業メンバーとして参画。同社が開発したポジティブ心理学に基づく各種診断ツール(個人の「才能・強み」に着目したストレングス・ファインダー、従業員の組織へのエンゲージメント診断、更には顧客の自社ブランドに対するエンゲージメント診断)を活用して、グローバル企業を中心にマネージャーのリーダーシップ開発や組織開発を行うコンサルティングに従事。2009年8月に独立。ポジティブ心理学をベースに、生き生きとした職場・人づくりのためのコンサルティングを行う。

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